数年前に政府が「貯蓄から投資へ」というキャッチフレーズで国民に投資を広げようとしていた事を思い出されます。今ではNISAやiDeCoなど、一般の人でも容易に始められるようになったと思います。
ただ私の会社でもiDeCoをやっている人は聞いたことがありますが、NISAをしている人には出会った事がありません。ましてや株式投資の話などしたことが無いので、実際に周りで投資を本格的にやっている人は、少ないのかもしれません。
銀行から勧められる金融商品とは
投資を初めて20年以上経ちますが、過去に銀行から金融商品を購入した事は殆どありません。1回だけ、銀行が発行している社債を購入しましたが、それ以外は全て証券口座(ネット証券)で購入しています。
銀行は、支店を維持する費用や行員の給料など固定費がかかりますので、それを回収するのであれば、販売する金融商品の手数料も高くなる、と考えられます。もちろん、中にはよい金融商品もあるのかもしれませんが、精査するのも時間がかかりますので、利用する事は無いです。
私の場合、メガバンクの1つに口座を持っており、これがメインバンクになっています。この口座に給料が振り込まれ、また証券口座用の投資資金もこの口座にストックされています。
少なくない資金が普通預金口座に置かれている為、銀行員にとって『金融商品を購入できる顧客』と判断されたためか、偶に担当の銀行員から電話がかかってくることがあります。
先日もこのメガバンクが発行する普通社債の販売があり、電話で抽選になるが、購入しないか、と電話で勧誘がありました。7年の普通社債で利回りは税引前で1%とまあまあの金融商品でした。
この先金利が上昇し、株価も下げてくるであろうと予想しており、少しキャッシュを多めにしようと考えていたので、余り購入意欲は無かったのですが、「5百万円程購入しましょうか。」と購入の意思を伝えました。
ちなみに5年前もこのメガバンクの社債を5百万円購入しています。購入手続きについては、私の仕事の都合上、銀行が空いている時間にはできませんので、店舗が閉店した後にわざわざ担当者の方が時間外で対応頂いた事を記憶しています。
その後、銀行からの音沙汰無し…
担当者からは、「抽選とはいえ、恐らく購入可能ですよ。」と言われていましたが、購入期日になってもその後電話がかかってくることはありませんでした。まあ、メガバンクからすると購入資金5百万円というのは、ゴミみたいなものなのでしょう。また5百万円程度の金融商品の手数料欲しさに閉店時間にわざわざ行員を残業させて、手続きさせるのも割に合わないと思います。
先方も手数料をもらうのが仕事なので、最低でも10百万円は想定していたのではないでしょうか。10百万円分の債権を購入する資金は十分ありますが、その場合私のポートフォリオの国内債券比率が高くなり、バランスが崩れますので、止めておきました。
社債を購入できなかったのは残念ですが、『投資に見逃し三振』は有りませんので、次に良い投資が無いか、ゆっくり待つことにします。