昨日、日銀の植田総裁が金利を0.75%に上げる、というニュースが出ていました。海外と比べてまだ低金利とはいえ、30年ぶりの高金利という事で、テレビやネットで生活に与える影響などが解説されていました。
当り前の事ですが、金利が上がると預貯金等で受け取る利子が増えますが、住宅ローンで変動金利を採用している人は、月々の支払いが増える事になります。
テレビの解説員が5,000万円の住宅を購入した時の金利上昇による支払い影響をシミュレーションして、「今回の金利上昇で○○万円分の支払い増になります!」と不安を煽るような事を言っていました。何だかなぁ…という気がしますね。
50年 住宅ローンとは…
先日、他部署の若手社員と話す機会がありました。偶々仕事で車で一緒に移動する事になり、車中で仕事の事だけでなく、プライベートの事も聞くことができました。

通常、私自身のプライベートは、殆ど話をせず、なるべく聞き手になるようにしています。もちろん、話し相手が話下手で話題が無いのであれば、こちらから色々話題を提供します。
車に同乗した若手社員は自分から積極的に自分の事を話す人で、仕事の話の後に最近住宅(一戸建て)を購入した話題になりました。
その社員は、20歳代後半で結婚もされ、近々お子さんも生まれるとの事。正に順風満帆の人生、といった所でしょうか。
現在建築中の住宅価格を聞いた所、6,000万円との事。過去に聞いた周辺の住宅価格が3,000~4,000万円でしたので、かなり高額の物件と言えます。
その住宅価格の高さに驚いたのですが、更に驚いたのが住宅ローンです。その方は共働き(現在奥さんは産休中)とはいえまだ若い為、頭金も少なかったのでしょうが、50年の住宅ローンを組むそうです。
他人事とはいえ、20歳代後半から50年間も住宅ローンの返済を続ける事が出来るのか…と思ってしまいます。ちなみにその方によると、「月々の返済額を減らせるので、余裕があれば貯金も貯めて、できれば投資もしたい。」との事。
一応、FP(ファイナンシャル・プランナー)にも相談、シミュレーションもしてもらっているそうで、話を聞く限り ご本人は「人生の計画はバッチリ。」と考えているようでした。
50年後、その会社に居ますか?
今回住宅を購入した方から聞いた話では、多くの同期社員が住宅購入に踏み切っているようです。人件費や資材費の高騰で住宅の建設コストは今後も上がっていくと考えており、皆さん「今が買い時」と判断しているようです。
私の場合、住宅購入自体考えていませんし、「いっそ一生賃貸でも良いかな…」と考えています。高齢者で家を借り難くなったら、中古住宅を現金一括購入しても良いかな、とも。
私の住宅に関しての考え方については、『アーリーリタイア』が影響していると言えます。今の会社で定年まで働くつもりはありませんし、何かあったら直ぐ退職する事も考えています。
アーリーリタイアを前提とするのであれば、会社の近くに50年もの住宅ローンを組んで家を購入する考えは無いいでしょうし、長期間の支払いはリスクになるだけです。
そもそも、変化が激しい世の中で50年間も会社が存続し続けるかは、分かりません。もしかしたら将来他社に買収されて余剰人員はリストラ、もしくは業績悪化で倒産…という可能性も否定できないでしょう。
若い時は "時間" は貴重な資産と言えますし、長期ローンは若者にしか利用できない手段と言えます(50歳の私であれば、50年はおろか35年ローンも組めないと思います)。
「夢のマイホーム」とはよく言ったものですが、若い人が住宅を購入する姿を見て、「もし就職氷河期に当たらず、労働環境も今の様にホワイトだったら、彼の様に家を購入して定年まで勤め上げただろうか…」と考えてしまいました。