投資を始めるには、まず種(たね)となる為の一定資金が必要と思います。生活費(特に固定費)を抑えて収入の範囲以内で生活できるようにし、貯蓄を頑張れば数年後には、ある程度の資金を貯める事が出来ると思います。
投資を始めて20年も経つと『アーリーリタイア』が見えてくるかもしれません。またその頃には、年齢や資産額に合ったポートフォリオの組み換えが必要になってくるかもしれません。
若い時は、株式などリスク性の高い資産比率が高いと思いますが、年齢を重ねる毎にリスクの高い資産を減らし、現金などのリスクの低い資産の比率を上げるのが一般的なのでしょう。
現金比率を下げる為の投資
現在私のポートフォリオに占める割合は以下の通りです。分かり易い様に、凡その数字で示しています。
・日本円 : 30%
・外貨 : 5%
・国内債券 : 20%
・外国債券 : 5%
・国内株式 : 5%
・外国株式 : 20%
・不動産、コモディティー : 5%
金融資産が1,000万円く位だった15年前は、国内株式が90%も占めている偏ったポートフォリオでした。それから債券や外国株式、不動産ETFなどを購入し、今のポートフォリオになっています。
世間の一般的なポートフォリオからすると、現金の割合が低いと感じるかもしれません。ただ私の場合、アーリーリタイアを目指す為に、資産から得られる配当所得を増やす必要があり、なるべく利子や配当が少ない投資先の割合は減らしていきたいと考えています。
資産の30%を占める現金(日本円)は、普通預金に預けていますので、殆ど利子はつかず、資産形成には有効に活用できていないかもしれません。
また、資産の15%を占める国内債券は、ソフトバンク社債と三菱UFJ銀行の社債であり、5~7年かけて満期を迎え、全ての社債が償還したら現金の比率が一気に増える事になります。よって社債の償還を見据えて、今から手持ちの現金を減らす事を考えています。
ドルコスト平均法による投資
現在、現金(日本円)が約3,000万円あります。7年後には、ソフトバンク社債や三菱UFJの社債が満期を迎え、2,600万円の現金が更に増えます。
社債については売却する予定は無いので、今直ぐ減らすのは難しいのですが、少なくとも手持ちの現金は減らしていこうと思います。ちなみに現在は米国の株式ETFや不動産ETF、更に貴金属への投資を行っています。今から5年以上かけて、ドルコスト平均法でこれらの投資先に資金を投入して行く予定です。
現在月々の投資金額は、以下の様になっています。
米国株式ETF 30万円
米国不動産ETF 15万円
貴金属(金,銀) 10万円
合計 55万円
月で55万円ですので、年間で660万円(55万円×12ヵ月)になり、7年間投資を続けると4,620万円の投資をおこなうことになります。現在の手持ちの現金からすると、900万円程(4,620万円 – 3,700万円)足りませんが、貯蓄も増えるので、問題ないでしょう。
7年後は、手持ちの現金がかなり少なくなりますが、債券の償還分と場合によっては早期退職による退職金もあると思いますので、3,000万円の現金は確保できると思います。
少し気がかりなのは、これから7年間の市場の動向でしょう。直近、株価は下落していますが、株式が再び上昇し続けて、7年後に市場が悪化した場合、最もタイミングの悪い時に取引をしたことになり、資産が大幅に減少する可能性があります。
7年というのは、債券の償還とアーリーリタイアのタイミングを考えての事ですが、リスクを下げるのであれば、月々の現金投入額を減らし、10年、15年とより長期で投資していく事が望ましいのかもしれませんね。