お金が貯まらない問題に対する対処法として、最初に家計の見直しをすると思います。家計が赤字であれば、支出を抑えて、収入の範囲内で生活する事が目標になります。収入の範囲内で生活が出来るようになって、初めて貯蓄が出来る様になり、その先の投資につながると思います。
一般的な家庭では家計を健全化して、資金を貯めるまでのハードルが高いかもしれず、投資を始めるまでかなり時間を要すかもしれません。ましてや配当所得で生活するというのは、もっとハードルが高いと思います。
以前の記事で、配当所得で得られた資金を再投資する事を書きました。ドル建て資産からは、年間数千ドルの配当収入があるので、それを月500ドルずつ米国ETFの1つであるSPYDに投資することにしました。
普通の家庭で月5万円の捻出は大変
月500ドルという事は、日本円にすると毎月5～6万円の積立になります。今の資産からすると、月5万円の投資というのは、わずかな金額です。正直この投資プランを考えた時も、「たった月500ドルか…少ないなぁ。」という感じがしました。
一方で、普通の家庭であれば、月5万円を貯めるのはかなり難しいのではないでしょうか。世間の一般的なサラリーマンの給料が400万円とすると、手取りは315万円になるそうです。
手取り315万円とすると、月々の給料の手取りが20万円、ボーナスが40万円といった所でしょうか。
・給料 ： 20万円×12ヵ月 ＝ 240万円
・ボーナス： 40万円×2回/年 ＝ 80万円
合計 320万円
給料、ボーナスの比率は会社によって異なると思いますが、月々の給料20万円から5万円を捻出するのは、相当厳しい様な感じがします。
私自身、今では年収が上がりましたが、20歳台の時は給料の手取りは15～17万円でした。ただこの時は独身であり、自分だけ我慢すれば生活費を抑えてお金を貯める事ができたので、毎月5万円の容易に捻出はできていたと思います。
一方で、今の状況で収入が20万円ならば、毎月5万円を捻出するのはかなり難しいと思います。やはり家族がいると支出は大幅に増えますし、極度のケチケチ生活が家族から理解されることは無いでしょう。
若い時に無理してお金を貯める事をしたので、現在の金融資産を築け、不労所得が得られるようになったと思います。ただ資産が増えたとはいえ、毎月5万円の積立を少ないと感じるのは、正直感覚がマヒしていると考えられ、気を付けた方が良いと感じました。
実生活での金銭感覚は変わらないが…
投資で月5万円を少ないと感じ、1回の取引でも数百万円の資金を良く動かすのですが、実生活での金銭感覚は昔と大きく変わっていません。昼食用のパンを買う時でも120円の少し美味しそうなパンを買うか、100円のごく普通のパンを買うかで悩み、結局割引の100円以下になったパンを購入するような感じです。
投資で使うお金と実生活で使うお金は別と考えており、実生活の場合は数十円でも無駄遣いと感じれば、ケチってしまいます。この感覚は、『物を買う時に価格ではなく、価値を見ている。』からだと思います。自分がお金持ちであると認識はしていませんが、物に価値があると感じれば、少々高くても購入します。
一方で、お金を使わないと人生が損する可能性があるな…とも感じます。妻が生活の為に偶に新しい物を購入するのですが、「こんな良いものがあるのか…なぜ今まで買わなかったのだろう。」と思う事があります。
最近では、適度に消費して上手にお金を使う事は、人生を豊かにすると思うようになりました。中には買ってから一度も使わない様な無駄遣いもありましたが、全ての買い物で成功するのは難しいでしょう。
資産が増えた事で生活水準が高くなり、お金遣いが荒くなるのはマズイですが、世間から考えて身分相応のお金の使い方はしていこうと考えています。
