ロシアのウクライナ侵攻やFRBの利上げ、欧州銀行による金融緩和引き締めなど、この1ヵ月で社会情勢は目まぐるしく変わりました。
そんな中、日銀の現在の金融緩和を続けるというニュースがあり、その影響か円安がドンドン進んでいます。日銀の黒田総裁は、インフレ率の年2%を目指しているので、その目標を達成する為には、少なくとも今の金融緩和を続けるのでしょう。
円安と聞くと、輸出企業が儲かるような気がしますが、生活に必要な食料品の多くは輸入に頼っているので、円安=物価高につながる事になります。スーパーに行っても、値上がりしている商品とそうでない商品があります。
そんな中でもロシア-ウクライナの戦争による影響もありますが、パンなどの小麦製品の値上がりは顕著です。
恐らく一度値上げした商品が再び値下げする可能性は低く、給料が上がらないのであれば、国民の生活は益々苦しくなっていくのかもしれません。暗い話ばかりで申し訳ないですが、毎月報告しているの資産状況を紹介したいと思います。
2022年3月末 資産残高
以下が前月(2月末)と3月末時点での資産残高と差になります。
<コメント>
・円安、株高効果で前月から500万円以上のプラス。
・外貨建て資産と不動産/コモディティーが大幅に増加
・日本株も少し価格が戻り、プラス。
先月と今月末の大きな違いは、「円安」でしょう。特に先月末の為替が113円/ドルだったのに対し、現在は122円/ドルになっています。単純に考えると為替効果で資産が10%も変化したという事であり、円建てでは資産が大きく増えています。
ちなみに円換算での資産は増えたのですが、ドル換算での資産はどうだったのか、確認してみました。
・2月末 1,130,219ドル (113円/ドル)
・3月末 1,093,358ドル (122円/ドル)
上記のように、ドル換算では資産は逆に減少している事が分かります。更にアメリカは最近インフレが進んでおり、物価が上昇しているという事は、アメリカドルの価値が下落している事になります。
流石にハイパーインフレの様な、お金が紙切れになる状況ではありませんが、年を追うごとにドルの価値が下がっています。よって円安が進んでいる(ドルに対して円の価値が下がっている)という事は、世界的に見ると円はドル以上に価値が下がっていると考えられます。
現状日本もインフレが進んでいるとはいえ、ハイパーインフレには程遠い為、当面大丈夫と思いますが、インフレに対するリスクヘッジはした方が良いと思います。
海外の株式や不動産、コモディティー投資の継続
私自身、インフレを煽るつもりはありませんが、インフレによって困る人は多いと思います。特に年金生活者など、収入が劇的に増えない人々にとって、インフレは脅威でしょう。年金をもらえる人はまだ良いのですが、近年では高齢者の生活保護受給者が増えています。
生活が苦しい人が増えているのでしょうが、生活保護費についても年金と同様に、支給額が劇的に増える可能性はありません。一方で国は企業に対して賃上げ要求していますが、企業の内部留保は増えても、直ぐに労働者へ還元されることはないと思います。
私の会社は製造業ですが、高付加価値がある製品で利益を上げる事ができる事業は国内で製造を続けていますが、汎用品などはこれから海外へのシフトを更に加速するようです。
企業の動きから考えても、これからは日本へ投資するより、人口や経済が伸びる海外の株式や不動産、コモディティーへの投資を増やしていった方がリスクヘッジになるかな、と思います。