サラリーマンにとって、若くして経済的自由を得て、アーリーリタイアする事は夢ではないでしょうか。もちろん、仕事が好きで会社に行くのが楽しい人にとっては、アーリーリタイアしたいと思わないでしょうが…。
私の場合、若い時はアーリーリタイアをそれほど意識した事はなく、仕事が大変だったので何となく「早めにリタイアしたいなぁ。」とは思っていました。約5年前位からアーリーリタイアを徐々に意識するようになり、昨年にアーリーリタイアに到達するまでの具体的な目標を作成しました。
昔と比べて今ではアーリーリタイアが現実的になりましたが、漠然とした不安はあります。通常、アーリーリタイア後の生活を想像してワクワクするものと考えていましたが、アーリーリタイアの事を考えると何となくもやもやとした気持ちになります。
資産に対する不安
現在の私の年齢は46歳で、金融資産は1億2,000万円貯まっています。このままいけば、50歳の頃には退職金も合わせて1億5,000万円の金融資産を築く事が出来ると思います。
50歳で1億5,000万円あれば、何も不安が無いと思うかもしれません。確かに国の経済破綻や金融機関の封鎖が無ければ、一生暮していけると思います。金額は少ないと思いますが、65歳からは年金も支給されると思いますので、「老後は安泰」と言えるかもしれません。
ただ資産に対する悩みが無くなるかというと、その様にはなりません。株価の暴落や会社倒産により債券が紙くずになる可能性もあります。また最も恐れている極端な物価上昇の様な「ハイパーインフレ」になった場合、資産が大幅に目減りする可能性があります。
ハイパーインフレになってもある程度困らない様に資産を振り分けていますが、5年、10年先の社会がどの様に変化するか分からず、資産を幾ら築いても不安は無くならないような気がします。
社会との繋がりを失う不安
私自身、「資産を失うかもしれない不安」よりも、社会と繋がりが無くなる不安の方が大きいと思います。会社には、同じ目的を持つ同僚が沢山いますし、仕事を通して多くの人とのつながりを得る事が出来ます。
対して妻は、働く事が嫌いな様で、今ではパートも止めて専業主婦をしていますが、家事をしながら1人の生活を楽しんでいるようです。一方で、子供や地域のコミュニティーともつながりを作っており、やはり女性は人とうまく付き合うのが上手だな、と感心させられます。
私自身、それほどコミュニケーションが高い方ではありませんので、仕事以外で知人を作る事は殆どありません。昨年は自治会の役員をしていたので、それなりに地域の方とコミュニケーションを取る機会がありましたが、今は集まりも減り、そのような機会も無くなりました。
リタイア後は、他人とコミュニケーションを取りながら生きていかないと、周りが見えなくなり、性格も頑固になってしまうかもしれません。折角夢のリタイア生活をしても、1人だけの生活は少し寂しい様な気がします。
もちろん、「常に繋がっていたい」という気持ちはありませんが、街で会ったとき立ち話は出来るくらいのコミュニティーは欲しいと思います。
以前妻とアーリーリタイア後の生活について話をしたことがありますが、共通の趣味として、スポーツイベントのボランティアをしようという事になっています。妻はスポーツ観戦をするのが好きなので、地元のスポーツ活動を応援できるようなボランティアに参加できれば、と考えています。