若くして資産を築き、会社を辞めて自由になる生き方を示す『FIRE(Financial Independence Retirement Early)』という言葉は、世間でも一般的になってきたと感じます。アーリーリタイアとFIREは同じ意味と思いますが、私は昔から使っている「アーリーリタイア」という言葉の方がしっくりきます。
このブログは、中高年のサラリーマンが長い時間をかけてアーリーリタイアを目指すまでの経緯を記録したものであり、投資などで一発当てて、20-30歳で早期リタイアを目指すものではないです。最終的な私の目標は、「働かなくても生きていけるだけの収入を得る。」というものです。
アーリーリタイアを目指す為には、ある程度の金融資産と資産から得られるキャッシュフローが必要になります。『必要なキャッシュフロー』というのは、リタイアの仕方で変わってきますので、「これが正解!」というのは無いと思います。
金融資産と資産から得られるキャッシュフローが目標に達した時、経済的自由を得るのでしょう。少し哲学的になりますが、「経済的自由を得る事による、人生における意味」について考えてみました。
自由な時間
経済的自由で得られる事の最も大きいのは、「自由な時間」と思います。経済的自由を獲得した時に会社を辞めるのであれば、会社で働いていた時間を全て自分の好きな様に使う事が出来ます。
私自身、「リタイア達成後の自由時間に何をするのか?」、「仕事を辞めた事で何もすることが無く、暇を持て余して後悔するのではないか?」と考え込む時があります。一方で、「会社で仕事をしている時間=人生の自由時間を奪われている。」と感じる時もあります。
現状平日は、時間が足りないと感じる事は有りませんが、休日は「もっと休みが沢山あればよいのに・・・」と毎週思っています。特に子供と過ごす時間は貴重であり、有意義に過ごせないと後々後悔する事になりそうです。
会社を退職すると自由な時間を得る事が出来るのでしょうが、新卒で入った会社で転職経験が無く、「仕事を辞める」という状態を知りませんので、退職する事への不安感はあります。
今では資産がある程度ありますので金銭的な不安はありませんが、会社(どちらかと言うと社会)とのつながりが無くなる事に対する不安が大きいと思います。
アーリーリタイアを達成された人のブログを拝見すると、意外に会社を退職した事による後悔は少ない様に思います。また退職後、時間が経過していくごとに会社への記憶が減っていく方もいらっしゃる様で、リタイア後の新たな生活に慣れていくのかもしれません。
新しい事への挑戦
「リタイア後の自由時間」に対しては、何となく不安感を持っていますが、対策として「リタイア後にしたい事リスト」を作成し、現役時代に時間不足で出来なかった事を書くようにしています。
中には、学生時代にやっていた事や今までやったことが無い事があります。ただ情けない話、リストにある『やりたい事』は、現状20個位しかなく、1~2年で全てやりきれそうな感じです。これでは、リタイア後の生活に夢が無いので、リストを50、100と増やしていければ…と思います。
現状平日は、会社で仕事をしているので難しいですが、アーリーリタイアしてお金と時間に余裕が出来れば、新しい事に挑戦できる様になると思います。また仕事が忙しいと、新しい事を考える余裕が無く、「やりたい事」自体が浮かばないと思います。
お盆や正月など少し長めの休みがあれば、新しいアイデアや何かに取り組もうという気力が出てくるのを考えると、新しい事を始めるには時間の余裕が欲しい所です。結局、人生において時間が大事という結論になりそうです…。