少し前の話になりますが、ネットの記事でこれから先2025年迄新築の住宅価格が上昇する事が書かれていました。ややセールストークの様に感じましたが、「これから住宅価格が間違いなく高騰するのため、購入したいのであれば、今しかない!」と断言していました。
記事によると、住宅供給をしている大手メーカーは、売上を少々減らしてでも住宅供給を絞っており、その影響で住宅価格が首都圏を中心に上昇しているようです。
コロナショック後の金融緩和により、お金が市場にあふれているので、資金が不動産市場に流れて、価格上昇の要因になっているのかもしれません。
地方の住宅事情は?
私は住んでいる市は、街の中心街に行けばマンションが何棟も建っていますが、中心街から離れると殆ど一戸建てがメインとなっています。基本的に田舎は移動手段が車なので、駅に近い方が便利という訳ではありません。
むしろスーパーやショッピングモール、学校や病院が近い方がメリットは大きいと思います。不動産のチラシを見ると、ショッピングモールに近い不動産は、高めに販売されています。
ただ駅とは異なりスーパーやショッピングモールは、売上が落ちると閉店する恐れがあるので、数十年先までその場所が便利といえるか分からないです。
あと私の住んでいる街でも、この1年で住宅の供給が増えていると感じます。例えば私の近くに新たにマンションが2棟建設中であり、マンションの公告によると(広告が本当か分かりませんが)新規のマンションの建設は13年ぶりだそうです。
また中心街から離れた場所でも空き地を造成して宅地化を進めており、幾つかのエリアでニュータウンの様な住宅街が出来ています。ネット記事の通り、地方でも住宅市場が活況となっているのかもしれません。
ニュータウンとなっている住宅街ですが、東日本大震災の影響を受けているように感じられ、何れも高台に作られています。ただこれら高台に作られた住宅は少し価格が高い様で、低い土地に建てられた家より1,000万円位割高とのことです。
知り合いが数ヵ月前に一戸建てを高台ではない場所に購入しましたが、60坪の土地付き一戸建てが3,000万円だったのに対し、高台にある住宅は4,000万円もするといわれていました。
家を買う人、買わない人
地方は住宅が安いので、正社員として収入が確保できているのであれば、家を購入する人は多いです。一方で給料が高くても、家を購入しない人もそれなりにいます。私の周りにいる家を買わない人の特徴としては…「配偶者がその街の出身者でない。」という傾向がみられます。
私の会社は地方創業のメーカーですが、本社は首都圏にあります。ただ国内にある製造拠点は地方にあり、社員の多くは製造拠点がある地方で働いている人が多いです。
社員の中でも一般社員の方は、その地方出身者の方が多く、隣接した県から来ることはあっても全く違う県から就職する人は少ないです。よって一般社員の方は、親や親戚が近くに住んでいる事が多く、転勤もないので家を買う人が多いです。配偶者も高校からの知り合い等、地元出身者の方ばかりとなります。
一方で総合職や管理職の方は、全く別の都道府県から来るケースが多いです。これらの社員は、就職を機に今の場所に移り住んできたので、住んでいる街には余りなじみはありません。
ただ馴染みがないとはいえ、結婚して子供が出来れば地元に根付く事になります。特に配偶者(多くのケースで妻が)がその地域出身であれば、親戚も近くに住んでいるので家を建てて、完全に地元に根付くようになります。
逆に総合職として就職しても、学生時代から付き合ってきた人と結婚するケースであれば、配偶者も地元出身者ではないので、家を建てるケースが少ないようです。やはり住宅購入については、配偶者の状況によってかなり左右されるように感じます。
我家は、私も妻も地元出身者ではないので、今の街に家を建てる予定はありません…。妻自身、「会社を退職したら、(この街に)住んでいる意味ないよねぇ。」と言っています。