この数年でFIRE (Financial Independence Retirement Early) 関する記事をよく見かける様になりました。アーリーリタイアを目指す人は、経済的自由を得る為に若い時から貯蓄と投資に励むのでしょうが、FIREなど全く考えていない人にとっては理解しにくい行動なのかもしれません。
FIREの記事でよく見かけるのは、「固定費」を抑えて出来る限り貯蓄に回す、というのがあります。固定費は、毎月決まった費用が掛かるものであり、『家賃(住居費)、通信費、保険料』などがあります。
家賃については、住む場所によってかかる費用が異なり、また住宅を購入してローンの支払いをしている人など、直ぐに状況を変えるのは難しいと思います。容易に抑えられる固定費としては、通信費があり、よく格安携帯に変更する方法が紹介されています。
我家で実践している固定費抑制方法
我家では、私が43歳の時(2018年)に金融資産1億円を達成しました。若い時からFIREを意識して貯蓄や投資を始めたのではなく、1億円という金額は全く考えていなかったので、思っていたより早く1億円に達成したと思います。
結婚してからも貯蓄や投資のペースは変わりませんでしたが、どうやって固定費を抑えたのか、考えてみた所、以下の3点がポイントだったと思います。
①車は1台
②保険には入らない
③家は買わない
①車は1台
私が住んでいる街は、人口十数万人の地方の市になります。「地方都市」というにはあまりにも規模が小さく、田舎にある少し人口が多い街といったところです。
日本のよくある地方と同じように、街には幾つかショッピングモールがあり、買い物や娯楽はショッピングモールで済ませる事が多いです。ただ何れのショッピングモールも郊外にありますので、そこへ行くには車を使う必要があります。
地方の人にとっては当たり前と思われるかもしれませんが、田舎は車が移動手段ですので、大体1家に1台ではなく、1人に1台車があります。ファミリー層に多いのは、家族用にワンボックスが1台、通勤や近場の買い物用に軽自動車が1台というケースと思います。
我家の場合、車は1台しかありません。平日は妻が使用し、私は徒歩か自転車で通勤します。週末に遠出で釣りに行きたい場合など、車が1台しかない事に不便さを感じる時も有りますが、それも年に数回の事です。
車が無ければ、通勤も公共交通機関を使うか、徒歩や自転車という手段になります。いずれにせよ車を使うより運動量が増えますので、体は健康になると思います。恐らく車を良く使う田舎の人の方が都会の人より歩く機会が少ないのではないか、と思います。
②保険には入らない
『保険に入らない』とは言っても、最低限である「国民健康保険」には入っています。それ以外は、会社に入社した時に半強制的に入会する労金の保険(月々2,000円程)だけで、全く入っていません。
結婚当初、妻は私が全く保険に入っていない事に疑問に感じていたようですが、国民健康保険で殆どカバーできる事やある程度貯金(資産)があれば保険は必要ない事を説明し、今ではある程度納得している様です。
ただ今でも保険の勧誘があった時、営業の方に全く保険に入っていない事を言うと、驚かれるようです。もちろん、資産の事を詳しく説明する事は有りませんが、妻は「お金のことは、夫(私)に全て任せているので良く分らない。」と言っている様です。
③家は買わない
これについては、状況にもよると思います。我家は現在住んでいる街に将来住み続ける可能性が無く、転勤の可能性があるので、住宅は購入していません。また家賃についても都会程高くない(3LDKで6~7万円)ので、暫くは賃貸で問題ないかな、と思っています。
もし私が地元の人間で、親戚や友人が近くに住んでいれば、家を購入するかもしれません。地元の街で生まれてから死ぬまで住むのであれば、地域のコミュニティーとのつながりが継続できますし、良い土地があれば家を建てるでしょう。
私も妻も今の街の出身者ではないので、将来引っ越しすると考えられ、会社を退職するまでは賃貸で済ませる予定です。家賃の持ち出し分がもったいない様な気がしますが、家を買うと転勤や退職時に対応するべきことが増えますので、今は必要ないかな、と考えています。