以前の記事で、「突然病気になった先輩社員」について書きました。ある日突然、病気になって働けなくなる可能性は誰にでもあると思います。特に年を取ると体のどこかに異常が見られますし、体力も落ちますので無理が効かなくなります。
また働いている本人だけでなく、親の介護など家の都合で時短勤務をしている人もいます。若い時は、親も元気ですが、毎年年を取る度に何らかの問題を抱えていく事になると思います。
「普通に働く」というのは意外に難しい
先輩社員が突然病気になってしまい、療養の為、長期入院する事になりました。その方は、いわゆるラインの管理職であり、ポジションを埋めるために人事異動をする必要があります。
人事異動に当って、私の部署からも人員を出す事になり、後釜となる人選について、部署長達と話す機会がありました。ちなみに後釜として名前が上がってきたのは、私と同年代の方でした。
その方は仕事が出来、人格的にも問題なく、人選には異論はありませんでした。ただ1つ問題があるとすれば、その部署には彼より入社が5年上の先輩社員がおり、上司と部下の関係で逆転現象が起こる事です。
5年上の先輩社員は、病気療養する方の部下なのですが、今のポジションになってから10年以上経ちます。少し性格が変わった所がありますが、年齢やキャリアを考えるとその先輩社員がそのまま昇格した方が良いと感じました。
私の部署の同年代の方が昇格しても問題ないのですが、仕事のやり易さを考えると、先輩社員が昇格した方が良いと部署長には助言をしました。しかし、よく聞いてみるとその方(5年上の先輩社員)は、精神的な問題を抱えている様で、偶に月曜日に無断欠勤するそうです。
ラインの管理職の場合、現場を持っていますので、中々テレワークをする事はできません。上層部からの評価でも、今回の人事異動(私の部署の同年代の方が昇格)は已む得ない措置の様です。
先日、今回昇格する方と話をする機会があり、昇格のお祝いとラインの部署長となると予測される為、激務で無理をされない様に助言しました。本人は、うれしい様な、うれしくないような表情でしたが、色々聞いてみると、その方も持病を持っている事が分かりました。
どうやら内臓系の持病らしく、日常生活は問題ないようですが、ある日突然倒れる可能性があるとの事。過去にも職場で突然倒れて、救急車で病院へ運ばれたそうです。
会社の上層部にも持病の事は伝えており、今回のラインの部署長に関しても、最悪職務を全うできない事があると伝えているそうです。私も少しの持病はありますが、働けなくなるほど深刻ではないので、この事を知った時は正直ショックでした。
結局、3人(病気で入院する人、精神的な問題を抱えている人、持病で最悪緊急入院するかもしれない人)とも何らかの問題を抱えています。年齢は40歳台後半から50歳台前半ですが、健康に働くのは、結構ハードルが高いものなのかな、と感じました。
結局健康が一番大事
50歳台でアーリーリタイアしても、不健康になれば、その後の生活も楽しめません。もちろん、会社が好きで出世を望んでいたとしても、病気になってしまっては、出世する事も出来ないでしょう。
美味しい物を食べたり、好きな所に旅行に行ったりするには、『健康な体』を維持する必要があると思います。これから70歳まで働く人が増えてくると思いますが、アーリーリタイアすれば普通の人より自由な時間が増えます。
病気を持ちながら70歳まで働くのであれば、人とのコミュニケーションは、仕事を通して得る事が出来ますし、ある程度健康も保つことが出来ると思います。一方でアーリーリタイアして、体を壊して入院生活しても何のためにアーリーリタイアしたのか分かりません。
健康で幸せなリタイア後の生活を過ごすのであれば、現役時代から “健康維持” を意識した方が良いのかもしれません。