普通に働いて家族がいるサラリーマンにとって、『アーリーリタイア』は非現実的なのかもしれません。特にブラック企業に勤めている人や仕事が嫌いな人にとっては、アーリーリタイアを目指せるのであれば、一日も早く達成したいと思うでしょう。
(高年収でない)普通のサラリーマンがアーリーリタイアするには、若い時から貯蓄し、貯まった資金を投資に回して資産を築く方法が有効と思います。他の方法として副業をして収入を増やす、相続や贈与で財産を受ける、宝くじ(確率は非常に低いですが)を当てるなどがあります。
アーリーリタイアを達成するには、独身者が有利
統計を取った事が無いので分かりませんが、アーリーリタイアを達成する場合、結婚するより独身の方が有利と思います。また結婚していたとしても、DINKSの方がアーリーリタイア出来る可能性は高まるでしょう。
ちなみに独身者が有利な事としては、
- 資金が貯めやすい
- 決断し易い
- 将来の計画が立て易い
等が挙げられます。私自身、上記の理由などで結婚を否定するつもりはありません。ただ、結婚の有利な点を数字で表現する事はできませんが、単純に『アーリーリタイアする』という目標であれば、独身者の方が有利とは思います。
家族が居るとそれなりにお金がかかりますが、独身であれば自分で稼いだお金は全て自分で使う事が出来ます。稼いだ給料を全て貯蓄や投資に回す事も出来ますし、遊びやギャンブルにも使う事が出来ます。
私の先輩は、約15年間で1,000万円貯蓄したのですが、ある日突然高級外車を購入しました。どうやらディーラーに行った時一目ぼれしたらしく、(その当時40歳も過ぎて)結婚する気も無くなったので、思い切って貯金を半分以上使って買ってしまったそうです。
また購入した時のエピソードが面白く、新車の支払い金500万円位の現金を引き出し、家で一晩札束と添い寝したそうです。「こんな経験、中々ないからねぇ~。」と先輩は言っていました。
先輩のエピソードは、極端な事例ですが、結婚してアーリーリタイアを目指すのであれば、家族の理解を得るためにもキチンとした将来計画を立てる必要があります。計画なくアーリーリタイアを目指しても、家族は不安になるだけですし、勝手にリタイアすると後々配偶者とのケンカの原因になってしまいます。
結婚が有利なケースとは…
よってお金の面だけを考えると、アーリーリタイアを目指すには、独身者が有利と思います。では、結婚した方が有利なケースを考えて見ると
- 共働きで収入が多いケースがある
- (協力出来れば)リタイアが早くなるケースがある
の様な感じでしょうか。共働きでアーリーリタイアを達成する為に、協力して生活費を抑える、貯蓄や投資を行う、などの事が出来れば、想定より早くアーリーリタイア出来るかもしれません。
『想定より早く』としているは、家族構成や配偶者の理解によって、独身者より必ずしも早くリタイアできるか分からない為です。共働きでありながら、贅沢をせず、貯蓄や投資に励むのは、中々難しいと思います。
生活を切り詰めると気持ちに余裕が無くなりますし、片方が少しでも贅沢をすると、我慢している方がイライラしてしまう事になるでしょう。結局結婚したとしても、夫婦は元々他人なので、全く同じ価値観を持つ、というのは難しいと思います。
イライラを溜めない為にも、長い時間をかけて配偶者にアーリーリタイアへの理解を深めてもらう必要があります。また節約もやりすぎても家庭内のトラブルにもなりますので、『(程度が難しいですが)ほどほどの節約』にした方が良いかもしれません。
アーリーリタイアに向けて、節約と貯蓄、資産形成に邁進していくのであれば、やはり独身の方が良いと思います。