仕事に関する知識や技能を付ける上で、「資格取得」は手っ取り早い方法と思います。資格取得が目的となっては、意味がありませんが、資格を取る事で、ある一定の知識がある事の証明にはなります。
勉強のモチベーションを維持し続けることは苦労しますが、「資格」という明確な目標があれば、勉強も継続し易くなります。日本のサラリーマンは勉強しないと聞きますが、確かに外国人は自分のスキルアップの為に勉強する人が多い様に感じます。
昔海外で働いていたことがありますが、あるエンジニアが会社の帰りに会計の学校に通っていたのを覚えています。そのエンジニアは、最終的にMBAまで取得した様で、今ではその会社の技術部門のNo.2になっています。
日本に帰って分かった事ですが、私の会社ではエンジニアはおろか、事務系の社員の中でもMBAを取得する人は殆どいません。また会社で、40歳を過ぎても継続的に勉強している人も殆ど見かけません。
中堅社員が簿記の試験を受けるらしい
先日、私と同じ事務所で働く中堅社員(30歳過ぎのエンジニア)から、日商簿記3級を受験する事を聞きました。以前から簿記には興味があったらしく、私が日商簿記の資格を取得したのを聞いて、申込したそうです。
私の経験経験上、社会人の一般常識として日商簿記3級の取得はお勧めしたい所です。ただ私が勤めている会社は、メーカー(製造業)ですので、本当に仕事に役に立つのは工業簿記がある2級からになります。
ただ勉強した時の状況から考えて、簿記2級の取得はかなり難関です。特に技術屋にとっては、学生時代に簿記会計を学ぶ機会が無く、全くゼロの状態から勉強を始める必要があります。
大学や専門学校で会計の授業を受けた経験があり、それから勉強を始めるのであれば、比較的取組易いと思いますが、ゼロの状態から会計の基礎から勉強するのは大変と思います。事実私の場合、3級の勉強期間の方が2級より長かったです。
2級は3級と比べてはるかに難しくなりますが、3級をキチンと勉強して、基礎を理解しておけば、2級の中身が理解できない事は無いと思います。
ところで簿記試験を申し込んだ中堅社員の方ですが、勉強を開始したのは1ヵ月前との事。毎日1日2時間程度勉強している様です。
3級の試験内容が変わった?
受験申し込みをした社員から聞いた話では、簿記3級の試験内容が以下の様に変わったそうです。
・改訂前: 5問、120分
・改訂後: 3問、60分
問題数が5問から3問に減りましたが、試験時間が半分に短縮されたようです。あと試験内容については、第1問目が仕訳問題であり、配点が45点もあるとの事。以前の試験でも第1問目は、仕訳問題でしたが、配点は20点でした。
仕訳をキッチリ正解する事が出来れば、半分は点数が取れますので、仕訳を如何に攻略するかで合否が決まってくる様です。残りの2問目と3問目ですが、2問目は何が出るか分からないそうですが、3問目は決算に関する問題が出るようです。
3問目の配点は35点なので、1問目と3問目がキッチリ回答出来れば、確実に合格できるとの事。私が受験した時より簡単になったのかと思いましたが、ネットの書き込みを見るとそうでも無い様でした。
やはり最大のネックは「試験時間が足りない」という事らしく、一度躓いて止まってしまうと、取り返しがつかないとには書かれていました。(問題数は違いますが)120分の試験の時も時間ギリギリで何とか解いたので、60分ならばあっという間に過ぎてしまう気がします。