働き方改革の取組の1つなのでしょうが、2019年4月から年次有給休暇の5日間取得が法令で義務化されるようになりました。法令施行から3年近く経ちましたが、会社では年休取得を推奨する為に、色々な取組をしています。
ちなみに法令では5日間の取得が義務化されていますが、私の会社では最低10日、目標14日の年休取得が目標に上げられています。そもそも年休取得は社員の権利ですし、付与された20日すべてを使うのが当たり前なのかもしれませんが…。
働き方改革のポイントをチェック! | 働き方改革特設サイト | 厚生労働省
ただそうは言ってもこの数年で起きた「働き方改革」に関する変化には、中高年サラリーマンにとって、感覚が追い付いていないと思います。つい数年前までは、年休は5日どころか3日取得出来れば上等でした。よって、「今年から年休を10日取得してください。」と言われることに、私自身も正直戸惑っています。
「働き方改革」で以前と変わった事
社員にとって、「働き方改革」はストレスが減る、プライベートの時間が取れるなど、仕事がしやすい環境になるので歓迎すべき事と思います。「働き方改革」が浸透した事による、私の会社で起きた変化を思いつくまま書いてみました。
・年休取得が義務化された。
・サービス残業/出勤(残業、休日出勤への規制強化)が減った。
・週に1回ノー残業デーが設定された。
・夜間や休日の電話、メールが無くなった。
・(依頼される、する)仕事の期限を相手に合わせるようになった。
上記の変化に関しては、部署にも依ります。例えば現場を持っている部署であれば、土日も関係ないのでサービス残業/出勤は突発的に発生しますし、完全な規制は難しいと思います。
一方で現場を持っていない部署や平日の勤務時間内で仕事が完結する部署であれば、働き方改革は取り入れやすいと思います。ただ「働き方改革」については、取入れ易い部署とそうでない部署に分かれますので、不平不満が溜まっていると思います。
この辺りの格差によって、当然テレワークや働き方改革をできない部署は嫌われますし、異動先としては若手から希望者が出ません。現場の管理職など、最たるものでしょうね…。
アーリーリタイアせずに働く選択肢も
働き方改革で、プライベートの時間が取りやすくなったと思います。当然、現場の管理職だった時は、働き方改革と導入は不可能だったのですが、今は間接部門に居ますので、テレワークも比較的取組みやすいです。
プライベートの時間が取れやすくなった事で、仕事に対するストレスも減りました。流石に毎日8~17時出勤とは行きませんが、週の何日かは早く帰宅して子供の相手が出来るようなり、その時は妻も機嫌がよくなります。
私の場合、朝が早いので他の社員からは「もっと早く帰宅したら良いのに。」と言われることがあります。ただ朝早く出社しても、早朝は簿記の勉強時間に充てているので、働いている時間は普通の方より少し多い位です。
出社時は、勉強する前にまずPCを立ち上げて、緊急の仕事が無いか、直ぐに返信が必要なメールが来てないか、確認します。早朝ならば、緊急の仕事が入っていたとしても、比較的対応し易いのは利点です。
働き方改革前は、前日21時や22時まで残業したとしても、次の朝には何らかの仕事の依頼や返信が必要なメールが来ていました。今は、朝PCを立ち上げた時にその様な依頼やメールは殆ど無く、朝1時間位勉強時間を取れています。
最近では、このまま今の状態がずっと続けば、アーリーリタイアせずに働き続けるという選択肢もありかな、と思っています。仕事を通して社会との繋がりや自分のスキルアップなど、会社に居る事で得られるメリットも多いと思いますし。
会社としては、政府方針とはいえ働き方改革というのは迷惑なのかもしれません。ただ、少子高齢化の社会で労働人口が減る事を考えると、働ける社員には少しでも長く働いてもらった方が良いのかもしれません。