今の会社に勤めて20年以上経ちますが、過去に10以上の資格を取得してきました。世間で良く知られたもの、業界内でしか通用しないマイナーなものなど色々あります。
主に取得した資格は、技術系の国家資格が多いのですが、世間で良く知られているものとして、危険物取扱責任者(甲種)、衛生管理者(第1種)があります。
いずれの資格も3ヵ月から半年は勉強します。もちろん仕事中に勉強できないので始業前や就業後、週末に勉強する事になります。
私の会社では、入社10年目位までに取得が必要な資格があります。これらの資格は、いわゆる 『法的資格(業務を行う上で法律上必要な資格)』になり、管理職に昇格するまで取得が必要になります。
全員これらの資格を取得する訳では無いのですが、会社からのプレッシャーはずっと続きます。私も会社からのプレッシャーから抜け出したい為、若い時は毎週末ずっと勉強していました。
この時の事を妻はよく覚えており、「結婚して10年位は、あなたは週末何時も勉強してどこにも遊びに連れて行ってくれなかった。」と今でも嫌味を言われます。
今年は計画通りに行かない
このブログの記事については、今年の初めに記事を週に2回更新しようと考えていたのですが、仕事が忙しくなって、週1回の更新がやっとという感じです。
ただ仕事は忙しくなっても毎朝の簿記の勉強は何とか続けています。本当ならば、夜にも勉強時間を取って今年は日商簿記1級の試験を受けるつもりだったのですが、ちょっと厳しそうです。
別の記事でも紹介したのですが、昨年から部署異動になり、職位が上がりました。どの会社でも同じと思いますが、職位が上がると入ってくる情報が増加します。今まで知らなかった他部署の情報や会社の経営層しか知りえない情報も入ってくるようになっています。
これらの情報を社外の人に教えたり、また知りえた情報を元に株取引をしたりすると、コンプライアンス、法律違反になる可能性があります。
株取引については20年以上続けていますが、最近ではインサイダー取引にならない様に、インデックス投資中心にしています。
簿記1級を勉強してからは…
現在の職位になってから、会社の損益情報が頻繁に入ってくるようになりました。時には四半期毎に報告される作成中の有価証券報告書も回ってきます。
昔は、会社のホームページに有価証券報告書が掲載されても、内容は全く理解できませんでしたが、今では『損益計算書、貸借対照表、キャッシュフロー計算書』を理解できるようになりました。
私の会社はメーカーであり、製品を作って販売します。昔は在庫など気にはしていなかったのですが、今では経理部門と在庫の持ち方や処理など話す機会が増えました。
更に設備投資をした時の減価償却費、事業を撤退した時の特別損失計上など、職位が上がると様々な経理処理に触れる機会があります。
工場の現場を監督する立場であれば、工業簿記が科目としてある『日商簿記2級』でも仕事上、特に問題無いと思います。
ただ経営層に近くなればなるほど、会社の損益上大きな意思決定が必要になり、日商簿記2級の知識だけでは、足りないと思います。
少し前まで日商簿記1級の勉強をしつつも、範囲の広さと難しさから、「本当に(業務に)使えるのかな?」と疑問に感じていましたが、最近では勉強して良かったと思えるようになりました。
恐らく簿記1級はおろか、簿記自体の勉強をしなかったら、経理部門の方々が話す内容は全く理解できず、話をしても適当に相槌を打つだけになっていたでしょう。