過去の目標を振り返った所、日商簿記に関する目標や勉強方法を書いたメモを見つけました。丁度1年前の時になりますが、11月の簿記3級の受験に向けて必死に勉強していたようです。
本来はその前の2020年5-6月に3級の試験を受けようと準備していたのですが、コロナにより試験が中止になり、相当がっかりした記憶があります。当初の計画から6ヵ月遅れで試験に臨んで11月に無事合格したのですが、点数は74点とギリギリでした。
製造業で働くのであれば2級取得がお勧め
3級取得後、そのまま勉強を続けて半年後には2級も合格する事が出来ました。日商簿記2級は、3級と比べて範囲及び難易度もかなり高く、今まで幾つかの資格を取得してきましたが、最も勉強した資格と思います。
3→2→1級と勉強を進めて来ましたが、昔は全く理解していなかった会計の知識が増えている事に気付かされます。3級は、簿記会計の基礎を学ぶ内容であり、いわば社会人として一般常識となるレベルと思います。
一方で簿記2級を勉強すると、「損益計算書、貸借対照表」が正確に読める様になると思います。これら財務諸表は、3級でも勉強しますが、より深く理解する為には2級のレベルの知識は必要と思います。
あと私は地方のメーカーに勤めていますが、製造業で働いているのであれは、簿記2級の取得を是非とも勧めたいです。2級には、3級に無かった「工業簿記」の科目が追加されますが、製造業の会計を知る為には、工業簿記の知識は必須となります。
工業簿記では、原価計算や損益分岐点など、製造業であれば知っておくべき知識ですが、技術的な知識を優先して勉強していたため、全く知らずに製造業の現場責任者をしていました。今考えると、当時は営業の方々が言われることを良く分っていなかったなぁ…と感じます。
1級は会社経営、投資に役に立つ
現在、1級の勉強をしていますが、2級とは難易度及び範囲は比べる事が出来ない位取得が困難と思います。最初に簿記の勉強を始めた時、正直3級でも独学で取得できるのか疑問でした。ネットから得られた情報では、独学で取得するのは得策ではなく、専門学校に通った方が良いと書かれていました。
ただ地方にいると、TACや大原の様な会計の専門学校は有りません。ネットの講義でも良いのでしょうが、私自身家で勉強できない性格なので、2,3級共にテキストを購入して独学で取得しました。
1級も引続き独学で取得を目指していますが、かなり範囲が広い事と、勉強時間を割く事が出来ない為、取得まで1年以上かかると思います。ネットでは、1級を独学で取得する事に対し、「勉強のモチベーションが続かない、効率が悪い」などと否定的な書かれています。
確かに「資格取得」を目的とするのであれば、ネットでも良いので講義を受け、効率的な勉強をした方が良いと思います。ただ簿記1級を勉強していると、今まで知らなかった金融に関する知識を得る事が出来る為、半ば趣味の様な気持ちで勉強しているせいか、余り苦にならなくなっています。
簿記1級を取得すると上場企業の細かい財務諸表が全て理解できるようになると思います。更にM&AやIPO、ストックオプションなど投資に関する知識を得ることが出来、今まで何となく理解していた用語が分かるようになりました。
会社経営をする上では、簿記1級レベルの知識が有った方が、経営方針を立てる時に必ず有利になると思います。もちろん、私自身経営者にはなる気はなく、どちらかと言うと投資の知識を増やしたいのが目的ですが…。