自己啓発の為、様々な技術系の資格を取得していますが、資格取得で得られた知識を仕事でフルに使う機会はないかもしれません。資格取得を通じて勉強した知識が役に立つ事はありますが、「税理士」や「公認会計士」、「弁護士」などの様に、「資格=仕事」の様に活用できる資格はありません。
取得した資格の中には、合格率が20%を切る難しいものもありますが、費用対効果(資格取得によって新たに得られる収入)で考えると、技術系の資格は余り報われないのかもしれません。
簿記の次に何を取るか
現在、日商簿記1級の資格取得を目指して勉強していますが、資格取得の目的は自己啓発や収入アップというより、自分の趣味に近いものです。2級取得まで勉強を進めて見て、簿記会計の面白さと投資にも使える事が分かり、1級取得を考えました。
また年を取ると頭の切れが悪くなるので、「ボケ防止」といった目的もあります。人間、何歳でも成長できる可能性はあると私は考えていますので、簿記1級を取得した後も何らか勉強は続けて行こうと考えています。
先日、同じ事務所で働く同僚(30歳の中堅社員)と話す機会がありました。この方は、私が簿記2級を取得した事を聞き興味を持った様で、簿記3級の取得をしました。ちなみに会社で取得が推奨されている資格を既に全て取得しており、結構優秀な社員と言えます。
同僚 : おかげさまで、簿記(3級)を取りましたよ。
私 : おお、それは良かったね。引続き2級も取得するの?
同僚 : いや、2級は範囲も広く、仕事も忙しくなりそうなので、止めておきます。
私 : そうか、確かに2級の範囲は広いからなぁ。
同僚 : それとは別の資格を取得しようと考えています。
私 : へー。何の資格?
同僚 : 「ITパスポート」っていう資格です。
私 : ほー。聞いたことあるけど、どんな資格なの?
同僚 : 詳しくは知りませんが、IT関係の基礎的な知識を得る事が出来る
みたいです。
簿記もそうですが、出来れば恒久的に使えるスキルが欲しいんですよね。
私自身、1つの会社に長く勤める事を想定していませんので、スキルの幅
を広げたいです。
私 : 確かに。最近、45歳定年制とか言われているしね。
同僚 : そうなんですよ。恐らく20歳台、40歳台、60歳台と10~20年単位で職が
変わるのではと考えています。
上記会話にもある通り、同僚は終身雇用のような古い考えは持っておらず、機会があれば転職する様な感じも受けました。事実若手社員は、数年したら転職して会社を去っていく人も多いです。
恒久的に使える能力は無いと思う
同僚と話した中で気になったのは、「恒久的に使えるスキル」です。確かに簿記会計の知識は、昔からあり、会社を運営していく上で経理部門は欠かせない存在なので、恒久的に使用できるスキルと言えるかもしれません。
ただ最近は、弁護士や公認会計士、税理士の様ないわゆる『士業』でも資格を持っているだけでは食べていける訳ではありません。もちろん、沢山の顧客を抱えて儲かっている士業の方々も居ると思いますが、プラスアルファの能力が問われると思います。
私自身、簿記会計の知識はあくまでも仕事をしていく上でのオプションと考えています。知識が無いと、経理部門の方々が話している内容が分かりませんし、(会社の損益影響を及ぼすような)重要な判断が出来ないと思います。
経理部門の仕事も何時かはAIに取って変わられるのではないかと思います。ただAIにより得られたデータと数字には表れない情報を集めて判断するのは人間ですので、知識だけでなく経験も必要になると思います。
以前読んだ本にもありましたが、最も必要なスキルとは、「継続的に勉強して、自分の能力(スキル)を更新出来るスキル」が求められるのではないか、と思います。