簿記の勉強を始めて2年が過ぎました。この2年でどの位会計のスキルが上がったのか、イマイチ実感できないのですが、資格でいうと日商簿記2,3級の取得が出来たので、知識は増えているのでしょう。
2年前に簿記3級の試験を受けようと思い立ったのですが、一番最初に会計の知識を増やしたいと興味を持ったのは、15年も前になります。その時に日商簿記3級のテキストだけを購入し、そのまま放置していたのですが、勉強に対するモチベーションが低く、あまり重要とは感じていなかったのでしょう。
過去に様々な試験を受けてきましたが、自分にとって必要と思える時には、勉強にも身が入り、合格するケースが多かったと思います。
簿記を勉強して良かった事
私の会社では、経理部門以外で日商簿記を取得する人は殆どいません。以前、私が資格を取得した事を上司に話した所、『何で(技術者が簿記の資格を)取ったのか?』とイマイチ理解してくれませんでした。
会社内ではある程度会計の知識は必要とされますが、分からない事があれば、経理部門に聞けばよいという考えが一般的となっています。確かに自分で勉強すると時間がかかりますし、それよりは自分の技能(専門技術)を伸ばした方が良いというのは分かります。
会社内で余り取得する人がいない日商簿記ですが、勉強してよかった事が2つあります。
①業務範囲が広がった。
②投資の際、会社の財務諸表を読めるようになった。
①業務範囲が広がった
仕事の上で最も大きかったのは、業務範囲の拡大でしょう。会計の知識得られた事で、経理部門や企画部門の方々と仕事をする機会が増え、知識がある事で様々な建設的な意見や新しい提案を出来るようになりました。
そもそも簿記の知識が無いと、経理部門へ質問自体出来ませんし、会社がキチンと儲かっているかも分かりません。また簿記の資格については、3→2→1級と級が上がる毎に難しくなっていきますが、管理職として求められるのは、1級の知識と思います。
経理部門で仕事をする上で、ある一定の範囲内の業務であれば、簿記2級でも十分役に立つと思いますが、会社全体の仕組を知るには、1級の知識はあった方が良いと思います。
特に3つの財務諸表の内、『キャッシュフロー計算書』は簿記1級の範囲ですし、会社が資金を効果的に使って事業を回しているのかを確認したいのであれば、簿記1級の範囲を勉強する必要があります。
②投資の際、会社の財務諸表が読める様になった
あともう良かったのは、『投資をする上で会社の財務諸表を読めるようになった事。』でしょう。どの指標を見れば、良いのか分かるようになりましたし、個別株を購入する時に大きな間違いが無くなりました。
昔は、「大きければ潰れないだろう」という事で、財務諸表を見ずに日本航空の株を購入して、大損した事があります。財務諸表をキチンと理解してれば、巨大な負債を抱えている会社へ投資する事は無かったと思います。
ただそうは言っても、株価上昇局面では、財務体質や収益性が良い株価は既に高値になっています。倒産のリスクから、小型株は購入する考えが無いので、中々バーゲンセールで購入する機会は得られません。
よって、『優良な株をソコソコの値段で購入する。』というスタイルで最近は望んでいます。この様な投資スタイルでは大きな儲けは期待できませんが、財務諸表を良く確認して、優良な企業へ投資してからは、大失敗する事が無くなったと思います。