最近では日本でもFIRE (FFinancial Independence Retire Early) という言葉が広く知られるようになりました。YouTubeでもFIREした人の体験談を見ることが出来、私も参考にしています。
YouTubeでは無いのですが、先日AmebaでFIREに関する特集が組まれていました。意外だったのが日本では資産2,000~3,000万円位でリタイアして、生活費を抑えて暮らしている人が多い事でした。
FIREした時点の年齢にもよると思いますが、独身でも5,000万円、家族がいる場合は1億円は資産が無いとリタイアは厳しいだろう、と考えていました。
ただ「FIRE」とは言っても、リタイア後の過ごし方で色々なケースがあるらしく、どのタイプのFIREを目指すかは、各個人で異なるみたいです。
私も「経済的自由を確保し、働かずに暮らす。」というくらいしかイメージしていましたが、以下の3つのFIREがあるそうです。
Fat FIRE
Fat FIREのFatとは、「太った、肥沃な」という意味があるそうです。このスタイルは、十分な資産を持ち、不労所得のみで生活出来る事を意味し、FIREの理想形と呼ばれるみたいです。
不労所得については、今と同じかそれより余裕のある生活費を想定しているらしく、結構ハードルが高いと思います。よって、生活水準を維持する為には、それなりに資産を築く必要があります。
よく配当利回り%を想定する人が居ますが、資産減少のリスクを考えるのであれば、税引後で3%程度の利回りが有れば良いかな、と考えています。
配当利回りを3%とした場合、日本人の平均年収を配当所得のみで得ようとすれば、1億2,000万円(1.2億円 × 3% =360万円) は必要と思います。
リーン FIRE
リーンFIREは、質素な暮らしによって日々の生活費を倹約するのが特徴みたいです。仕事を完全にリタイアし、これまで貯めた資金を運用して、生活資金を捻出する事になります。
私は全く知らなかったのですが、日本のFIREはこのタイプが多いみたいです。ただ生活費を抑えるとなると、独身か家族の了解が必要になると思います。
生活費の中でも住居費を抑える必要があると思いますので、持ち家か賃貸でも家賃の安い街に住む選択が必要な気がします。
同じ「働かない」という選択肢を選んだとはいえ、Fat FIREとは異なり、色々な事を我慢する必要があります。ただ一番大事な『時間がある状態』、というのは人生にとって大きいと思います。
Side (サイド)FIRE
Fat FIREやリーン FIREは良く知らなかったのですが、サイド FIREについては、以前から知っていました。これは本業は辞めるが、無理なく(ストレス無く)アルバイトやパートをして、「労働所得+不労所得」で生活するものです。
働くのが嫌な人にとっては、サイド FIREも有りえないのかもしれませんが、働くのは嫌いではないが、仕事に伴う過大な責任やストレスが嫌な人にとっては、「ほどほど無理せずに働く。」という選択肢もアリかと思います。
サイド FIREであれば、Fat FIREよりは必要な資産額は少なくて済みますし、収入源が2つある事で気持ちも安心できると思います。
独身時代は働く事自体が嫌で、節約生活(いわゆるリーン FIRE)でも良いので、一刻も早くリタイアしたいと考えていました。ただ今は家族もいますし、節約生活を妻や子供に強いるのは現実的に難しいと思いますので、サイド FIREしかないかな、と考えています。
もし上手く資産が増えて、安定的に『生活費 < 不労所得』で配当所得が得られるのであれば、Fat FIREも可能かもしれません。
ただ市場の暴落は何時かは起きると思いますので、リスク回避も考え、無理なく働くサイド FIREが最善の選択肢の様な気がします。