会社で「リスキリング」という言葉が最近聞かれるようになりました。聞き慣れない言葉ですが、リスキリングとは『新しいことを学び、新しいスキルを身につけ実践し、そして新しい業務や職業に就くこと』というのが定義みたいです。
私の会社では、技術系の社員に対しては現場管理者になった時に必要な国家資格の取得を勧められる(半ば強制的ですが)事が多く、他社より仕事以外で勉強する人は多いと思います。
ただ国家資格の取得とはいえ、基本的には仕事の延長線上の勉強であり、リスキリングとは言えないと思います。会社で必要な資格を全て取得した後は、それ以上勉強する必要も無くなります。
一方で管理者ではなく、一(いち)技術者として働くのであれば、求められる知識やスキルは仕事を通じて覚えていく事が多く、国家資格取得後は勉強しなくなる、というのは無いのかもしれません。
ただ管理者になった人や技術者の第一線から外れた人にとっては、勉強する機会も無くなる様に思えます。
簿記を勉強する目的
私の会社で技術系の社員が全く新しい分野を勉強するケースは殆どいないと思います。若手社員中には、『技術系国家資格の取得+TOEIC』の為の勉強をする人もいますが、私の様に専門外である簿記を勉強する人は居ないと思います。
休日出勤した時(もちろんサービスですが)、空いた時間を利用して簿記の勉強をしているのですが、何の勉強をしているのか聞いてくる人はいても、興味を持つ人はいません。
"簿記" と聞いても、商業系の資格であり、経理部門が必要な知識としかとらえていない様です。私自身、簿記を勉強する前は簿記会計に対する考え方は同じでしたが…。
「リスキリング」という言葉が何時から使われ始めたのか分かりませんが、私にとって簿記の勉強はリスキリングに当たると思います。
ちなみに簿記の勉強を始めた理由は、以下の2つです。
①投資時に投資先企業の財務会計を理解する為。
②仕事のスキルアップ
元々は①の理由が発端であり、投資を始めたばかりの頃は、投資先の会社の財務諸表を見ずに株式投資をしていました。結果、投資先の企業が倒産したりして、痛い目にあいましたが…。
また管理職になる前は、技術だけの事を理解していればよかったのですが、管理職になり、更に職位が上がると経営的な解析や判断が必要になります。最近になって、ようやく簿記を勉強して良かったと思える事が多くなりました。
簿記1級を取得した後は
現在、日商簿記1級取得を目指すべく、勉強を進めています。日々仕事に追われており、中々勉強時間を捻出するのは難しいですが、毎朝1時間の勉強を継続しています。
ちなみに簿記の勉強を始めて3年が経ちます。3級、2級を約1年で取得した為、1級の勉強を始めて2年が経とうとしています。
仕事が忙しくなって勉強時間が取れなくなった事と資格の難易度が上がった事で資格取得まであと数年かかりそうです。資格取得だけに全ての時間を費やす事が出来るのであれば、もっと短期間で取得できるのですが…。
資格取得の為の勉強が長期化するとモチベーション維持が難しくなると思いますが、「日商簿記1級取得の勉強」は、私の生活の一部(習慣)となっており、何年かかってもよいと考えています。
ちなみにまだ先の話ですが。日商簿記1級を取得した後は、FP(ファイナンシャルプランナー)の資格を取得したいと考えています。FPについては以前から興味がありましたが仕事とは全く関係が無いため、リタイア後に取得しようかと考えていました。
私自身、株式や債券など投資に関する知識はあるのですが、保険や年金に関する知識が不足しています。リタイア前後で健康保険や年金の手続きが必要になるでしょうし、知識が無いと手続きの抜けや受けられるはずのサービスを知らないままになりそうです。
FPは1~3級有る様で、1級は合格率は10%前後でかなりの難関資格の様です。FPとして働くつもりはありませんが、ボケ防止と趣味の投資を兼ねて一生勉強するのも良いかな、と考えています。