FIRE(アーリーリタイア)とは、60歳の定年前退職を意味すると思います。早く退職すれば会社の拘束時間は短くなりますが、お金は十分貯まっていない、もしくは収入が無い期間が長くなる不安はあります。
60歳で退職というと、最早アーリーリタイアではないと思います。幅は広いですが、FIREの場合40~55歳位で退職する人が多いのではないでしょうか。
退職と年休消化
一方で、会社に退職を告げるタイミングは、早い人で半年、通常3ヵ月前位と思います。私の会社の就業規則では、退職する1ヵ月前に退職を届け出るようになっていますが、仕事の引継を考えると少なくとも3ヵ月前には言うべきかと思います。
職場や仕事への影響を考えて、早めに(例えば1年前に)申し出でも良いのですが、「どうせ退職するのだから…」と会社から不当な人事をされても困りますので、早くても半年くらい前に上司に伝えるのかな、と思います。
私の会社の事例ですが、最近隣の部署の55歳の課長さんが退職されるというのを耳にしました。人事に連絡したのはもっと早いと思いますが、関係部署の管理職には退職3ヵ月前に連絡していました。
退職する前に課題となるのが「年休消化」と思います。会社では、毎年20日の年休を付与されるのですが、私は仕事が忙しく、毎年法定で決められた5日間位しか取得出来ていません。
ちなみに消化しなかった年休は、翌年に繰り越す事(積み立てる)が出来るのですが、最大40日までしか積み立てる事ができず、それ以上は消えてしまいます。
過去20年以上働いているので、消えた年休は300日(15日/年×20年以上)を超えていると思います。以前は、年間5日間の年休取得は法律で定められていなかったので、年に1-2日位しか年休を取っていなかったと思います。
昔とは違い、今は働き方改革が浸透し、「休むことは権利」という認識が一般的になっていますが、それでも20日間の年休を完全消化できる人は少ないと感じます。
ただ昔とは違い容易に休める雰囲気になっているので、働きやすい環境にはなっていると思います。今考えると、「なぜ昔はあれほど夜遅くまで働いていたのだろう?」と思う時があります。長い時間会社に居て、無駄な仕事をしていたのかもしれません。
退職時に引き止められるのだろうか?
先日、ネットで60歳を前に大手メーカーを早期退職した人(部長)の記事を読みました。その方は、当初早期退職する気はなかったのですが、会社で早期退職制度が充実化されているのを見て、気持ちが傾いたそうです。
「気持ちが傾いた」との事ですが、早期退職決断のきっかけは、親しくしている上司(会社役員)に、それとなく最近の会社の早期退職制度の充実ぶりを見て、自分も考えても良いかな…と話したのそうです。
長年会社に貢献しているという自負もあり、自分は当然その上司から引き留められるのかと思ったのですが、「ああ、(早期退職しても)いいんじゃない。君がそう思うのならば。」と言われ、愕然としたとか。結果、「自分は会社に必要ない人材」と思い、早期退職制度に応募し、退職したそうです。
私自身、今ではそれなりの役職についていますが、自分が優秀だと思った事は有りませんし、退職を引き止められる様な人材とは思えません。
多少の技術や現在勉強している簿記会計の知識、幾つか国家資格を持っていますが、現場で欠かせない特別な技術を持っている訳ではなく、ホワイトカラーである事務系の管理職などはいくらでも替えはあると思っています。
もし今50歳を前にして今転職しても、給料は今の半分どころか、1/3ももらえないでしょう。正直時給1,000円のアルバイトでも雇ってくれるか分かりません。
かなり前からアーリーリタイアを考えていましたので、会社にしがみつく気持ちは有りませんが、会社から「貴方は(早期退職制度に)応募した方が良いですよ。」と会社から言われても、仕方が無いかな…と思っています。
会社の立場で考えると、給料の高い50歳を雇うより、給料が半分の若手を2人雇った方が会社としては、助かると思います。自分の仕事に自信を持つのは良いことかもしれませんが、会社から裏切られた時のショックは大きくなるでしょうね。