ある有名企業の社長コメントで、「45歳定年制」という考え方について、騒がれた事は記憶に新しいと思います。中高年の再就職が難しい日本では、45歳定年制が一般的になるのは無理とは思いますが、いずれにせよ中高年のサラリーマンにとって厳しい状況と思います。
なぜ「45歳」なのか、を考えてしまいますが、多くの会社で45歳という年齢が、早期退職制度が適用される年と合わせて考えているのでしょう。企業としては、65歳までの雇用義務、法改正による70歳までの雇用努力義務を考えると、重荷となっている中高年社員を早めに整理したいと考えているのでしょう。
早期退職制度が待ち遠しいと感じる時
最近休み明けの月曜日は、仕事へのモチベーションが上がらない様に感じます。働き方改革などで仕事は以前と比べて楽になったと思うのですが、なぜか…。恐らく年を取った影響と考えられ、若い時と比べて無理が効かなくなったのが理由かもしれません。
週明け月曜日に予定が一杯詰まっていると、午前中で息切れしてしまします。結果、夕方にはヘトヘトになっています。早めに帰宅すれば良いのでしょうが、月曜日は大体仕事が多い為、遅くまで仕事をする事になります。しかし、なぜか翌日の火曜日からは、少し元気になり、水曜から木曜日にかけて、仕事へのモチベーションが少し上がります。
金曜日は、仕事の疲れがたまっている影響か、再びモチベーションが低下していきます。よって仕事へのモチベーションが高いのは、火曜日から木曜日の3日間で、月と金曜日は気力が低くなっています。
日曜日の夕方に会社に行きたくなくなる「サザエさん症候群」にはなっていませんが、週の初めの月曜日は、早期退職が待ち遠しい気持ちになり、『ああこんな天気のいい日に、なんで働いているのだろう…』と思う事があります。ちなみに私の会社での早期退職の適用年齢は、満50歳からで、私は少なくともあと3年以上あります。
今退職した場合、完全な自己都合による退職になりますので、退職金については、割増金どころか退職金自体満額もらえません。50歳になって早期退職制度を使って退職すると、退職金は満額、更に残存年数に応じた割増金ももらえます。
恐らく自分が50歳になった時、「何時でも早期退職制度を利用できる」という安堵感みたな気持ちが出てくると思います。普通の人であれば、60歳定年や65歳のシニア満了をゴールにするのでしょうが、私の場合50歳が1つのゴールと考えています。
50歳でアーリーリタイアした時の資産額は?
早期退職が適用される50歳まで3年以上ありますが、50歳到達時にアーリーリタイアしたとして、資産額がどの位増えるのか、試算してみました。
・給料所得からの貯蓄 : 900万円(300万円/年×3年)
・金融資産からの不労所得 : 300万円(100万円/年×3年)
・退職金(割増金含む) : 2,000万円
合計 3,200万円
現在の金融資産が1億2,500万円ですので、うまくいけば1億6,000万円まで増やす事が出来そうです。ただし、当初目標としていたアーリーリタイア時の金融資産額「2億円」には、到達できそうにありませえん。
また、今は株式や商品など全てに含み益はありますが、3年後もこの状態が続くか分かりません。また強烈なインフレが起きた場合、現金の価値が減少しますので、資産額が多くてもリタイア後の生活費が足りない、という可能性もあります。
以前も記事に書いたことがあるのですが、アーリーリタイアを目指すとしても、50歳であれば残りの人生は長く、金融資産を築いたとしても無理のない程度で働き続ける「セミリタイア」が1番のリスク回避になるのかもしれません。