2021年度も数ヵ月経ち、4月に入社した新入社員の方々もボチボチ生活に慣れてきたのではないでしょうか。新入社員でいきなりバリバリ仕事をこなすのは難しいと思いますので、まずは生活を整えて毎日会社に来て、挨拶がキチンと出来ればよいのではないでしょうか。
私の会社では、若手社員の教育指導のメインはOJTですが、定期的に社内教育をする機会があります。新入社員向けの教育は、どちらかというと技術に関するものが多いです。
大学や大学院で学んだ自分の専門技術はもちろん役に立つのですが、会社に入ると自分の知らない技術が沢山ある事に驚かされます。まずは仕事に必要な専門外の技術を学び、仕事の幅を広げてもらいます。新入社員の最初の半年は勉強が中心で、その後小さな仕事を少しずつ任されるといった感じです。
新入社員は会社の寮は嫌い?
先日、休憩室で偶々今年入社した新入社員と話す機会がありました。
私 : 「入社して数ヵ月経ったけど、生活に慣れました?」
新入社員 : 「はい、大分慣れました。
皆さんの名前と顔がようやく一致してきました。」
私 : 「それは良かったね。住まいは会社の寮?」
新入社員: 「そうです。自転車で毎日通勤しています。」
私 : 「へー、えらいね。」
ちなみに寮から会社まで自転車で20分くらいの距離です。通勤路は坂も無くなだらかなので、大変ではないと思いますが、雨や暑さ寒さを嫌がって早くから車を購入する新入社員もいらっしゃいます。
通常、新入社員は貯金が無いので、車を購入する場合はローン使うパターンになります。私の同期も殆どが入社1年目で車を購入していました。中には400万円もの新車を5年ローンで購入した強者もいましたが…。
この新入社員は、お金を貯めてから車を購入するとの事で、結構堅実な考えを持っている様です。さらに会社の寮について話を聞くと…
私 : 「会社の寮はどう?」
新入社員 : 「月5千円なので、安いのは良いのですが、早めに出ようかと。」
私 : 「そうなんだ。確かに一人暮らしより不便な点もあるからねー。」
新入社員: 「私の同期も殆ど寮から出たいみたいで、半月で出た人もいますよ。」
私 : 「そうかー安いから良いと思うけど…。」
会社の寮は、食堂、お風呂、トイレが共同です。プライベートな時間を重要視しているならば、寮は苦痛かもしれません。また仕事の後も会社関係の人に寮で会うのが苦痛と感じるのであれば、早めに寮を出た方が良いのかもしれません。
ちなみに新入社員が言っていた半月で寮を出た人は、月5万円の家賃のアパートに移り住んだようです。家賃が10倍になりましたが、重視するポイントは個人で異なりますので、5万円の家賃を払ってでも得られるものがあるのでしょう。
FIREを目指すのには寮は最強か
東京であれば、家賃5万円はかなり安い(そもそも23区内ではありえない)のではないでしょうか。ましてや月5千円の寮は考えられないでしょう。
寮の家賃以外にかかる費用として、水道光熱費はかかります。ただし寮の電気代は自分の部屋だけの限られた費用であり、水道代も月1,500円の固定だったと記憶しています。
よって、家賃5万円のアパートと比較すると、水道光熱費と合わせて月6万円は浮かせることが出来ると思います。月6万円とすると年換算で72万円になり、結婚するまで5年間寮に住んだとすると360万円のお金を貯める事が出来ます。
ちなみに私は結婚するまで4年半住んでいましたが、最初貯金ゼロでスタートして、寮を出る時は金融資産が1,000万円になっていました。
私の場合家賃だけでなく、生活コストも出来る限り抑えていたのと、貯めたお金を全て投資に回していたので、これだけ増えたと思います(収入の7~8割を貯蓄や投資に回していました)。
しかし新入社員に資産を貯めてアーリーリタイアするような話をしてしまうと、退職してしまうリスクがありますので、切できませんが…。会社側から考えると、むしろ新車をローンで買って、借金を励みに長く働いてもらった方が良いのかもしれません。