野村総合研究所によると、1億円を超える純資産を持っている家計は、全体の2.4%しかいないそうです。普通のサラリーマンからすると1億円というのは、想像できない金額と思います。
私も会社を入社した当時は、1億円の資産を築けるとは想像していませんでしたし、最初からアーリーリタイアを狙っていた訳ではありません。ただ当時は就職氷河期で、何時失業するか分からないという恐怖が有った為、お金を貯め、給料以外の収入を得ようと早めの投資に踏み切ったのが資産を築けた理由かもしれません。
新入社員当時の給料
最近ではFIREについての記事が良く見られ、資産を築くための手段として、『支出を減らして貯蓄し、若い時から投資を始める』の様な事が書かれています。私の場合、給料が少ない新入社員の時から、収入の多くを貯蓄に回し、一定の資金が貯まったら、全額投資に回していました。
先日家のPCのファイル整理をした所、新入社員時代の給料明細が出てきました。今は電子化されてpdfやExcelファイルなどで保管できるのですが、当時の給料明細は紙でしたが、記念に電子ファイル化してデータを残していたみたいです。
下記の様に、20年前の給料の総支給額は21万5千円、手取りは15万7千円になります。「残業代が無い?」と思われるかもしれませんが、当時は残業代なんて全く出ず、全てサービス残業だったので、時給800円以下で働いていたと記憶しています。今では考えられない時代です…。
独身の時は、会社の寮に入っていましたので、家賃が朝食込みで月12,000円(5,000円+7,261円)と安かった為で、この分多めに貯蓄に回せたと思います。ただそれでも手取りが16万円足らずなので、世間一般からするとそれ程高い給料をもらっていた訳ではありません
実際手取り16万円の内、10万円以上は貯蓄や投資に回していたと思います。ちなみに当時投資をしていたのは、日本の個別株でした。今考えると、日本の個別株ではなく、米国のインデックスファンドをドルコスト平均法で買い進めた方が良かったな、と思います。
ドルコスト平均法によるインデックス投資は、非常に退屈な取引ですが、個別株を売買するよりリスクが低く、一定のインカムゲインも得られます。また20年前の米国株価を考えると、相当資産が増えていたでしょう。
海外駐在でお金が貯まった
会社に入って、数年が経った時、会社から海外駐在の話が有りました。入社以来、海外勤務希望を出していたので、即了解し、数年間の海外勤務を経験しました。海外勤務では、海外の人と問題なく仕事が出来た事で、仕事に対する自信にもつながったと思います。
海外勤務での給料ですが、基本的には現地通貨での給料をもらう事になりますが、日本の口座にも月10万円ほどの給料が振り込まれます。ちなみに日本に振り込まれた給料から、厚生年金や税金などが支払われます。
海外勤務の場合、日本で給料が出ないと考えていたのですが、年金の支払いを考えて、会社がある一定の金額を社員に支払ってくれるシステムがある様です。ここら辺は、今でも良く分らないのですが…。
月数万円とは言え、日本の口座には日本円で振り込まれたお金がドンドン貯まっていきます。当然海外に居ると貯まったお金を使う事はできませんが、数年後に帰国した時は、数百万円の貯蓄が出来ています。
あと私の場合、海外でもらっていた給料も余り使わずに、最終的に外貨として日本に送金してもらいました。元々外貨預金の口座を持っていたので、海外口座からの送金手続きはすんなりいきました。
ちなみに他の駐在員は、現地でもらった給料は貯めず、全額現地で使うのが当たり前の様でした。中々海外で数年間住む機会はありませんので、現地で思いっきり旅行を楽しんだり、お買い物を楽しむ人が多いようです。
結果、私の場合は現地でもらった給料と日本で自動的に溜まっていた給料と合わせて、かなりの資金を貯める事が出来、その後資産形成につながったと思います。