資産運用を行う際、ある程度資産が貯まってきたら資産の内訳が分かる様に、ポートフォリオを作ると思います。ポートフォリオ内で、リスクの高い or 低いによって振り分ける金融商品を決める事になります。
株式などリスクが高い資産が多い場合、株価の値上がりによる資産増加も期待できますが、値下がりして資産が減少するリスクもあります。リスク資産をどの位入れるのかは、個人の状況(年齢、職業、家族背景)によって異なると思います。
若い時は、資産が減っても取り戻し出来るので、リスク資産の比率を多くし、年を重ねるごとにリスク資産から現金などのリスクの低い資産へ振り替える方法が一般的に推奨されていると思います。
若い時は現金を持っていなかった
約15年前の私が若い時のポートフォリオは、以下の様になっていました。ちなみにこの時の資産総額は、11百万円でした。
日本株 : 76%
日本円 : 5%
外国株 : 8%
外国債券 : 8%
外貨(ドル): 3%
上記のように、日本円以外をリスク資産とすると、全体の95%がリスク資産に振り分けていたことが分かります。特に資産全体に占める日本株の割合が多くなっています。一方で現金(日本円)の割合が低く、普通預金には50万円位しか入っていませんでした。
当時は結婚したばかりで、妻には資産の内訳を話したことはありませんでしたが、この状況を見たら、恐らく不安に感じたでしょう。ただ、車も既に所有(中古のコンパクトカーを30万円で購入)しており、大きな買い物も予定していませんでしたので、普通預金に50万円しかなくても私自身全く気にしていませんでした。
まだ若かったので、最悪資産がゼロになってもまた稼げばよいと考え、リスク資産に資金を目一杯投入していました。更にサラリーマンは、働いていれば毎月一定の給料がもらえるので、働いているだけでリスクヘッジとなると考えていました。
リタイア時、現金はいくら所持するか。
現在の私の資産に占める日本円の割合は、30~40%を占めています。昔に比べると比率がずいぶん増えていますが、ある程度現金を持っておかないと、暴落などで株式を購入するタイミングを逃してしまう事になります。
一方で、国内債券(ソフトバンク、三菱UFJ銀行の社債)も所持しており、資産全体の約20%を占めています。これらの債券は、償還日を迎えれば現金になりますので、償還後は日本円の比率が増える事になります。
現在、定期買付による米国ETF投資をしていますが、投資金額を現金が貯まるよりも少し多めに設定しており、日本円を少しずつ減らす様にしています。債券の償還日に合わせて今の日本円がほぼなくなるようにバランス出来れば、と考えています。
どうなるか分かりませんが、償還日を迎えて得た現金をリスク商品に投資し、日本円を減らすつもりです。債権の償還後にリタイアを予定していますので、リタイアした時は、「退職金」として日本円が一度に入って来る為、それまでには出来る限り現金を減らして別の資産に振り分けようと考えています。
リタイア時の私の資産目標は2億円ですが、この内現金(日本円)は1,000万円程度に留めるつもりです。リタイア後に住宅を購入するつもりはなく、恐らく現金1,000万円もあれば、急な出費があっても困らないでしょう。
それ以外の1億9,000万円を出来る限りキャッシュフローが得られる資産に投資し、リタイア後は不労所得と負担の無い範囲で仕事をして、資産を取り崩さない生活を実現したいと考えています。