今では直ぐにリタイアできる位の資産を築くことができましたが、会社に入社した時は貯金が全くなかったです。
新入社員同士で集まった飲み会の会費5,000円も支払う事が出来ず、親に1万円を借りる位お金が無かった事をよく覚えています(親から借りた1万円は、初任給で直ぐに返しました)。
全く貯金が無かったのは、学生時代に散財していた訳ではなく、収入源であったアルバイトができない期間があった為です。
大学生の時は、家庭教師やコンビニ、工事現場など多くのアルバイトをしていたのですが、大学院では就職活動と研究が忙しく、アルバイトできる状態になかったです。
結局大学院の修士2年間は、大学時代に貯めた貯金を食いつぶし、卒業する頃には「ほぼ貯金ゼロ」になりました。
入社当時から貯金と投資に励む
修士2年間は、「忙しいけどお金が無い状態」だったのですが、人間忙しいのは許容できますが、「お金が無い状態」というのは、精神的に辛いものです…。
「お金のない状態」から一刻も早く抜け出したい気持ちから、入社当時より給料の殆どを貯金と投資に回していましたね。
有り難い事に入社した会社(今の会社)には、寮が完備されていた為、住む場所には困らなかったのは幸運だったと思います。一方で同期の中には、寮での集団生活が嫌で自分でアパートを借りて寮を出ていく人も居ました。
ただ寮も同期や少し上の先輩がいるので、休日には一緒に遊びに行ったり、飲みに行ったりすることもできるので、集団生活もそれなりに楽しいと思います。
私の場合、寮の同期や先輩とは一緒に行動せず、平日は朝早くから夜遅くまで仕事、休日は図書館に行って資格の勉強や寮の自室でパソコンに向かって投資の研究をしていました。
この当時から殆どお金を使わず、スキルアップや資産を増やす事だけを考えていました…。今考えると、FIRE (Financial Independence, Retire Early) という言葉が出る前からリタイアを意識して行動していたのかもしれません。
他同期は、彼女や同期同士で遊びに行ったり、新車をローンで購入したりと皆さん楽しんでいた事を考えると、私の方は寂しい20歳台だったかもしれません。
会社で気付いた自分の金銭感覚
おかげさまで今では給料もかなり増え、学生時代に感じていた「お金が無い状態」とは無縁になりました。
今は家族で小旅行や外食をしたりと、若手社員時代よりはお金は使うようになりましたが、金銭感覚については 『世間とズレているかも…。』と感じる事があります。
先日、若手社員(若手と言っても30歳過ぎですが)と話をしたのですが、どうやら職場の独身の若手で集まって、飲み会や遊びに行く計画を立てているとの事でした。
遊びに行く…というので、「どこに行くの?」と聞いた所、「競馬好きが多いので、1日競馬場に行きます。」という回答が。
ギャンブルか…と思いましたが、その若手社員は、「ギャンブルとは言っても殆ど使わないですよ。1レース1,000円位チマチマ賭けるだけですし。減っても1万円位なので。」と言われました。
その回答を受けて、「えっ!一日で1万円も使うのか!?」と一瞬思いましたが、よく考えると1時間もかからず1万円が無くなるパチンコやパチスロに比べるとまだマシなんでしょう。
それに若手とは言っても皆さん30歳前後でそれなりに給料をもらっており、更に独身なので1万円というのはそれ程大きな金額では無いのかもしれません。
私とはいうと、スーパーに行ってその日のお酒のおつまみを選ぶ際に数十円単位で気にする位で、「1万円あったら1ヶ月のツマミ代になるな…。」と考えてしまいました。
ちなみに以前、スーパーで何時もより数十円高かった鳥の胸肉を悩んだ挙句買わなかった事があり、流石に妻から「ケチだなぁ~」と言われてしまいました。
もちろん、そんな事は若手社員には言えませんので、「まあ1日で1万円ならば、全然問題ないねー。」と応えました。金銭感覚は、相当世間からズレているのでしょうね…。