5月はGWがあり、休みが多かったのですが、6月は祝日がありません。土日休めるだけでも有難いと思いますが、祝日があるとそれが励みになって仕事が頑張れますので、6月は少し憂鬱な月かもしれません。
リタイアした場合は、毎日が休みになりますので、憂鬱な気分にはならないのでしょう。リタイアした方のブログを見ても、「ああ明日から仕事だな。嫌だな。」という気持ちが無くなり、日々の気持ちの変動が少なくなるようです。
一方で仕事を苦痛としてとらえるのであれば、休みの日は仕事から解放された気分になり、休日の有難みを感じる事が出来ます。リタイアして、毎日が休みになると仕事の苦痛が無くなりますので、休日に対する有難みは無くなるのでしょう。
人間は環境に慣れる
仕事の負荷についても同じような事が言えると思います。昔とはいってもつい10年以上前であれば、まだ働き方改革など言われていなかったので、残業規制は今より緩く長時間残は当たり前で、しかも殆どがサービス残業でした。
またこの時大きな部署の部署長として働いていたので、(仕事そのものがきつかったのも理由としてありますが)残業月100時間以上は当たり前、土日出勤や夜間の急な呼び出しも度々ありました。
約2年前に部署長から外れ、残業や土日出勤が無くなった時には、土日に普通に休める有難みをかみしめたものです。ただ大変だった時の事はすぐ忘れてしまう様で、最近では土日に休める事が当たり前になっています。
更に働き方改革が社内で浸透するにつれて、この数年で仕事に対する負担がかなり軽減されたと思います。終業時間は17時ですが、今では19時位になると事務所には殆ど人が居なくなります。昔は、21時の帰宅でも早い方、平均で23時の終業が当たり前の時代もありました。
昔の話をしても若い人から嫌がられるので、そのような話はしませんが、働きやすい時代になったなぁ…と良く感じます。一方で、「こんなに緩くて大丈夫かな?」という気もします。人間、一度慣れてしまうと元には戻れず、大変な状況になると逃げだしてしまわないかと考えてしまいます。
毎日が日曜日になると幸せか
リタイア後に毎日が休みになると幸せでしょうか?今でも休みの日はあっという間に過ぎてしまい、「もう少し休みがあったら、○○ができるのになぁ…」と思う事が多いです。
「リタイア後のやりたい事リスト」をノートに記載していますが、数年たてば全てやりきるでしょう。アーリーリタイアを後悔している人の動画を見ても、やりたい事は直ぐに無くなり、毎日が暇になるとコメントされている人が多いです。
今は平日に忙しく、土日の休みが唯一の生きがいですが、毎日が休みになると休日の有難みが無くなり、感動も薄くなるのかもしれません。多少苦痛があって、それから解放されたときに人間は喜びを感じる事を考えますと、ある程度仕事は続けた方が良いのかな…とも思います。
「金持ち父さん」シリーズの著者であるロバート・キヨサキ氏の本によると、キヨサキ氏がリタイア後に1年間何もしない期間を取った事が書かれていました。本当に暇な時間を作って、これまでの自分の人生を振り返る事で、忙しくしている時の喜びを感じる事が出来るようになったそうです。
忙しくしても、「日々の当り前の生活が大切であり、その時自分の前に居る人を大切にしなさい。」と書かれていた事は、特に印象に残りました。日々の生活が重要で、そこに幸せを感じる事が出来るのは、リタイアして暇な自分と向き合う事で分かるのかもしれません。