以前Yahooニュースで、パナソニックのリストラの記事を見ました。59歳以下で勤続10年以上の社員が対象らしく、最大4,000万円もの割増退職金が出るそうです。
パナソニックの業績は下降気味で、売上高及び営業利益が落ち込んでおり、近年では売上高が7兆円を下回り、純利益も前年比で30%近くも落ち込んでいる様です。
しかし業績悪化でも退職金が4,000万円もでるのは正直驚きです。私の会社では管理職でも定年まで勤めても半分も行かないでしょうし、流石は天下のパナソニックといった所でしょうか。
退職金4,000万円で安心できるか?
記事によると、勤続年数10年以上なのでかなりの社員が対象となりますが、割増退職金が手厚いのは50歳以上らしく、バブル社員を狙い撃ちしていると書かれていました。
また記事の題名は、”バブル社員を狙い撃ちした、壮絶なリストラ” と書いていましたが、掲示板には、「50歳を過ぎて退職金を4,000万円ももらえるのだから壮絶ではないだろう」コメントされていました。
私もこのニュースを見た時、コメントに記載された通りの感じを受けました。そもそも私の場合、50歳目標でアーリーリタイアを目指していますので、退職金を4,000万円ももらえれば、即退職すると思います(目標としている金融資産額が50歳で2億円ですが、退職金が4,000万円もあれば、恐らく到達可能と思われます)。
パナソニックの社員であれば、恐らく年収1,000万円を超える高級取りでしょうが、もし給料に合わせた(一般人からすると贅沢な)生活をしていれば、50歳で退職金を4,000万円もらっても、数年で使い果たしてしまうのかもしれません。
一方で、手取り年収200万円で暮らしている人からすれば、4,000万円あると20年分の給料になりますので、少しアルバイトしながらセミリタイアできる人も多いと思います。
またそのまま勤め続けて4,000万円を取り崩すのではなく、ドルコスト平均法で手堅くETF等に年間200万円×20年間投資すれば、複利効果も得られて大きな資産になっているのかもしれません。
今後も企業のリストラは進むのか
最近では、「地球温暖化」、「エネルギー転換」、「コロナによる影響」など社会変化が激しくなっています。社会変化に伴って、企業に求められるニーズも変化していき、数年前まで利益を稼いでいた企業が突然倒産する可能性もあります。
巨大企業であるパナソニックでも、リストラを進める状態なので、目まぐるしく変わる社会変化に対応する為に、多くの企業が事業転換を進め、場合によってはリストラを推し進めるでしょう。
私が勤めている会社でも「地球温暖化」や「エネルギー転換」のような話が有り、事業ポートフォリオの見直しを行っています。その過程で、数年前まで花形事業であった部署が、事業の方針転換に伴い数年先に止める検討をするケースも出ています。
私が働いている部署は、残念ながら万年赤字事業ですので、将来たたむ事がほぼ決まっています。直ぐに首を切られることは無いと思いますが、最悪のケースを想定して、部署が無くなりリストラ候補になる事も頭の片隅では考えています。
ただ事業方針転換に伴うリストラを見越して、今から転職活動をするかというと、それはしないと思います。あと4年待てば早期退職制度の年齢に達しますし、40歳半ばで良い転職先があると思えないからです。
私自身もそうですが、40歳以上の社員にとっては、これから厳しい時代が来ると思います。