部署異動となり、部下無管理職となりましたが、役務は ”部長級” みたいです。部下が居ないので気楽に感じていましたが、それなりに色々仕事を振られる様になりました。
現在の仕事は、期間限定の “プロジェクトリーダー” であり、プロジェクトに関与する人は数百人に及びます。私の下に幾つかの数十人単位で構成される小プロジェクトがあり、私はそれらを統括する立場になります。
ただ小プロジェクトリーダーの全員が先輩社員であり、何だかやりにくいように感じます。皆さん優秀な方ばかりで、正直私が統括をしても良いのか、と疑問に感じてしまいます。
労働組合との折衝
先日、労働組合との折衝会合に出席しました。係長、課長職は出席する必要は無いのですが、部長職となると会社側の立場として会合に出る必要があります。
『折衝会合』とは言っても、賃上げや労働環境などを議論する場ではなく、どちらかというと会社のこれからの方向性や現在の事業環境を説明する、といった感じです。
賃上げや労働環境改善は人事労務担当の方が対応するので、今回は私が担当している事業の内容について、話せる範囲で説明する感じになりました。
折衝会合に出て感じたのですが、労働組合と会社の関係は悪くない様に思います。折衝会合でも始終和やかな雰囲気で、私が説明した内容については概ね理解頂きました。
今夏説明したのは、労働組合の上層部になりますが、一方で現場に近い労働組合員からは、「労働組合幹部と会社は、なれ合いになっている。」という人もいます。
今回、初めて労働組合に対して向き合った事で、改めて “会社側の人間になった” と感じさせられました。以前は、組合員と非組合員(管理職)で余り差を感じませんでしたが…。
これからは会社の成長も大事ですが、従業員の確保も重要になっています。働き方改革、少子高齢化で人材不足は顕著ですし、近年では”働きにくい会社=ブラック” と判断されると一気にSNSで拡散し、採用活動が難しくなってしまいます。
世代間にみる会社への意識
『就職氷河期』と呼ばれていた私の世代も40歳後半から50歳手前の年齢になりました。採用が少なかった事も有り、この世代のライン管理職が不足しており、後任不在で長くラインの管理職を担当されている人も多いです。
一時期は人数が必要な係長不足が深刻になり、昔は3年位で変わっていた係長も長い人では10年以上もやっている人もいます。私も後任者がおらず、結果として8年位担当しました。
一方で氷河期以降の世代は、採用人数も増えましたので、最近では係長不足も解消されつつあります。課長、部長と職位が上がるとポストが減っていきますので、『部長不足』という話は聞きませんね。
以前、バブル世代の上司が、「君たちが50歳位になると、上が一気に抜ける。その時は君たちの天下だよ。」と冗談交じりに言われた事があります。
確かに社内を見渡してみると、バブル世代の方々は、50歳後半に差し掛かっており、一部の方を除いてライン管理職から外れています。
現在部長級以上で残っているバブル世代の方々は、優秀(採用が多く、残った方は特に優秀と感じます)なので、恐らく定年までライン職をするのではないか、と思います。
では就職氷河期世代の方々が部長など上級管理職になりたいかというと、私もそうですが、出世欲が低い人が多く、嫌々ラインの管理職を引き受けている人ばかりです。まあ他社は違うのでしょうが、皆さん「出世せず、ほどほどで良い。」と思っている様な感じです。
一方で氷河期以降に入社された人の中には、「最低でも課長職、出来れば部長にはなりたい。」と思う人が結構います。彼らは氷河期世代より出世欲が強く、会社の行事にも積極的に参加しています。
就職難、ブラックな職場を経験した氷河期世代は、何となく冷めた目で会社を見ており、私も含めて余り出世しない(したくない)のかな…と感じてしまいます。