睡眠薬を止めてから2年が経とうとしています。睡眠薬を止めようと考えても、直ぐに止める事はできず、眠れない時に時々服用していたのですが、2年経った今は全く飲まずに過ごせています。
初期段階は翌日睡眠不足になるのが嫌で週に1回はイレギュラーで服用していたと思います。今では睡眠薬を飲みたい気持ちは全く無くなり、眠れなくても「睡眠薬を飲む」という選択肢が浮かばない位睡眠薬から離れています。
睡眠薬を飲み始めた経緯
以前にも紹介した事がありますが、睡眠薬を飲み始めた理由は、『仕事のストレス』によるものです。元々夜良く眠れなかったので寝酒をしていたのですが、仕事のストレスから飲むお酒の量が増え、またお酒自体のアルコール度数も高くなっていました。
結果、健康診断にひっかかり、その当時会社の産業医と相談した結果、心療内科を紹介してくれました。その心療内科で診察して睡眠薬を飲み始めたのですが、結局部署長を外れる5年間はずっと睡眠薬を飲み続けていたと思います。
睡眠薬を止めようと思ったのは、部署長から外れた事と病気をした事です。最初は大変でしたが、徐々に睡眠薬の量を減らしていきました。ちなみに寝酒をしていた時から睡眠薬を飲み始め、その後睡眠薬を止めるまでの経緯は、以下の様になります。
①(アルコール度数の高い焼酎等の)お酒を毎日飲む。
②平日月~木は、睡眠薬を飲み、金・土・日は、お酒を飲む。
③平日月~木は、何も飲まない。金・土・日は、お酒を飲む。
ちなみに現在は、日曜日もお酒を止めて、金・土のみの晩酌になっています。
最初睡眠薬を飲み始めた時が①⇒②になります。睡眠薬を処方された当初は、お酒を飲みたい欲求が強く、睡眠薬ではなくお酒を飲んで寝る事が多かったです。その後、何とか睡眠薬を飲む生活に慣れ、晩酌する機会が減った効果で肝機能など健康診断の数値も改善しました。
本来ならば、週末もお酒を飲まない生活が出来れば良いのですが、心療内科の先生と話した所、ストレスと上手く付き合うには、楽しみ(晩酌)を完全に無くさない方が良いでしょう、という事で週末の晩酌は今も続けています。
③からは部署長から外れてからの変化になりますが、今度は睡眠薬を飲まない生活に慣れるまでかなり時間がかかりました。部署長を外れたとはいえ、仕事のストレスはそれなりにあるので、よく眠れない日があったと思います。
寝酒や睡眠薬を飲む理由は、「絶対眠らなければならない。」という強迫観念が根底にあるからと思います。それは、寝ないと翌日の仕事に支障をきたすと考えてしまう為、眠れない日々が続くとそれ自体がストレスに感じてしまうのでしょう。
睡眠薬をどうやって止めたか。
睡眠薬を止められたのは、「部署長を外れた」という環境変化が大きかったと思います。ただこの環境変化でも、何も考えずに睡眠薬を飲み続けたら、今も止める事は出来なかったでしょう。
仕事の環境変化も睡眠薬を止めるきっかけになったと思いますが、丁度当時体を壊して1週間ほど入院する事があり、これも睡眠薬を止める大きなきっかけになったと思います。
病気で入院した原因もそれまでのストレスの蓄積によるものであった為、もう少し仕事をスローダウンし、健康や家庭を優先しようと思うようになりました。
睡眠薬については、薬の効果ももちろんあるのですが、「飲むと絶対眠れる」という安心感もあります。結局、「眠れなくても問題ない、翌日寝不足でもなんとかなる」という考えにならないと、睡眠薬を止める事はできないと思います。
私の場合、部署長を外れたので、「翌朝絶対会社に行かなければならない」という重圧から解放されたのが大きかったと思います。睡眠薬を止めた当初は、翌日寝不足な事が度々ありましたが、半年~1年ほどで気にならなくなりました。
また「睡眠薬を飲む=強制的に眠る」という事なので、全く睡眠薬を飲まない生活をするよりは、体への負担が大きいと考え、何とか止める様に意識しました。今、仕事のストレスから寝酒が止められない、睡眠薬の服用が止められない、という人はいると思います。
仕事の重圧から逃れるのは簡単ではないですが、体を壊してまで会社に尽くす必要はないかな、と少し視点を変える事をお勧めします。