現在の私の資産に占める海外資産の割合は、約4割となっています。この4割の内訳は、株式や債券、不動産のETFがメインとなっており、個別株はファイザー以外購入していません。購入したい米国個別株はあるのですが、高値で推移している為、購入するタイミングを失ってしまいました。
現在、幾つかの米国ETFをドルコスト平均法で購入していますが、今まで市場が好調な事もあって、資産は順調に増加し、また海外資産から得られる配当所得も増えていました。配当所得については約6割が海外資産からであり、ドルで受け取っています。
FRBによる利上げ影響もあると思いますが、アメリカはこれからも経済は拡大すると予測される為、投資先として将来の見通しは暗くは無いと考えています。
ただ配当所得がドル建てとなると、為替差損益リスクがあります。一方で日本は、少子高齢化で経済が縮小する可能性が高いので、投資先としては魅力がありません。
それでも配当所得の為替差損益リスクを減らす為にも、日本株への投資を始めようかな…と考えていました。
過去の失敗を踏まえて
過去に投資を何度か失敗していますが、それらの殆どが日本の個別株です。誰でも知っている失敗銘柄として、「東京電力」と「JAL(日本航空)」があります。投資の失敗としては、皆さん直ぐに思い浮かぶ銘柄であり、私自身数百万円もの損失を出しています。
JALについては、倒産した時に所持していた株券が全て紙切れになってしまいました。また東京電力については、3,000円位で購入した株が現在300円位になっていますが、現在も保有したままです。そう、正に『塩漬け状態』です…。
東京電力の株は、さっさと損切りしても良いのでしょうが、過去に犯した失敗を認識する為に今も保有し続けています。『売却しなければ、損失は確定しない。』というより、自戒の念を込めて持ち続けている感じです。
2つの失敗で大きな損失を出していますが、偶々運が良かったのか、又は時流に上手く乗ったのか、これ以外の投資で損失を出し事はありません。ただこの2つの失敗でその後の投資の仕方が変わったのは間違いないと思います。
投資先(日本株)の選定について
海外企業については、業績は決算報告を見ればわかるのですが、事業内容や企業風土については、その国に実際に住んでその企業の製品やサービスに触れないと分かりにくいと私は考えており、個別株の購入はせず、ETF中心の取引をしています。
日本企業の場合、B to Cの商売をしているのであれば、売られている商品は良く分りますし、B to Bの商売をしていたとしても、勤めている会社や業界の情報で知る事が出来ます。
日本で生活しているのであれば、日本の個別株を積極的に購入したい所ですが、日本は少子高齢化で経済が縮小しているので、投資には消極的になってしまします。ただ配当収入は、日本円でも得たいので、少し日本株投資を再開する事にしています。
東京電力、JALの失敗を踏まえて、以下の項目についてスクリーニングを掛けています。
・会社規模
・PBR
・業界
・海外売上高比率
・成長性
東京電力の株価が暴落した要因は、「東日本大震災」と思いますが、流石に大地震による原発事故は想定外であり、それを予測しての投資は難しかったと思います。ただJAL、東京電力の両方に言える事は、「財務体制」は良好であることは必須条件と思います。
昔は少々財務体質が悪くても、「巨大企業は潰されず、最後は公的資金(税金)を投入して助ける。」と考えていましたが、財務体質悪化を放置している企業を助ける為に、税金投入は難しいでしょう。
上記に上げた項目は一部ですが、それ以外にその企業が置かれている業界や将来性、キャッシュフローなど確認して、良い企業があれば少額ずつ投資する予定です。