現在私の年齢は46歳ですが、資産が1億円を超えたのは、3年半前の2018年10月の43歳の時でした。会社に入社した時の資産がゼロだったので、16年半かけて1億円を貯めた事になります。
最初から1億円を貯めようと考えていなかったのですが、資産が少しずつ増え、気が付いたら1億円現実的になっていたという感じです。ただ入社当時の事を思い出すと、若い時は周囲と異なるお金の使い方をしていたと思います。
100万ドル貯められる人間になる
以前読んだ、「大富豪になる人の小さな習慣術(著者ブライアン・トレーシー)」の本に、
「100万ドル貯めるより、100万ドル貯められる人間になる方が難しい」
という事が書かれていました。この文章も他の本の引用らしいのですが、核心をついた言葉と思います。有名なスポーツ選手や芸能人、また宝くじで一発当てた人の中には大金を手にしたのにも関わらず、数年後には破産して、貧乏な生活を送っているという話はよく聞きます。
スポーツ選手は、活躍できる期間が短いのですが、世界的な選手になれば、年間数十億円稼ぐ事もできます。一方で、ファイナンシャル・リテラシーが無い場合、引退後も現役時代の生活レベルを落とす事が出来ないと、破産してしまう事になります。
逆に貯蓄と投資で長い時間をかけて100万ドルの資産を築いた人は、100万ドルに達成したからといって生活レベルがいきなり上がる訳はなく、その後も資産を増やし続ける事が出来ます。
収入が増えると、支出も同じように増えるのが普通の感覚なのでしょうが、ウォーレンバフェットの様な巨万の富を築いた人でも昔と生活スタイルが変わらない人もいます。
結局、資産を築くのに必要な事は、
・収入以上は使わず、借金をしない。
・出来る限り支出を抑え、貯蓄に回す。
・貯蓄が出来れば、資金を投資に回す。
・投資は、手数料が安く、単純なものに限る。
というシンプルな事を長年続けるだけと思います。
(資産を)減らさない投資への転換
株式、不動産、コモディティー等の市場好調も手伝って、資産1億円を達成してからも、資産が増加するスピードが上がったと感じます。2018年の時に、「ああ、やっと1億円に到達したなぁ・・・」と思っていたのですが、数年後に1億1千万円、1億2千万円…と順調に資産が増えています。
ウクライナ問題にある様に、この先市場の好調が続くかというと、そのようにはいかないでしょう。何処かのタイミングで、大幅に資産を減らす可能性は高いと思います。
リスク回避と言えば、「分散投資」が考えられますが、昔は分散投資には興味が無く、金融資産2千万円位までは日本の個別株と現預金しか持っていませんでした。
特にインカムゲインを生まない貴金属や原油などのコモディティーへの投資を考えた事が無く、他の投資家がなぜこれらの金融商品を購入するのか、理解できませんでした。理由としては、「配当所得を生まない物に投資できるか?」という考えがあったからです。
ただ最近になって、資産が増えるにつれて「増やすより、減らさない事」を重要視する様になりました。例えば日本企業の個別株と日本円だけを持っていた場合、株式市場の暴落や円安で資産が減少してしまうリスクがあります。
リスク回避の為に、外国の株式や債券の購入を始め、この1年でインフレ対策の為に、貴金属や原油の投資を始めまています。もちろん、コモディティーへの投資はメインにはなりませんが、世界経済の破綻が有っても資産がゼロにならないようなポートフォリオにしていこうと考えています。