世界的な金融緩和の影響で、アメリカおよび日本の株価は高値で推移しています。各国の中央銀行は、引き続き金融緩和を推し進めるようですので、暫く株価が高い状態が続くのでしょう。
最近ネットでは、以前は見られなかった『株価暴落』の記事をチラホラみかけるようになりました。暴落が起きる時は、全ての投資家がポジティブな発言をする時に起こる様で、株価が下がる記事があるという事は、まだ上昇するのかもしれません。
金融機関や証券会社が予測する2021年の株価ですが、どの会社も今より10~20%は上昇すると見ているようです。経済悪化の状態は続きますが、今が最も悪い時であり、これから復活すると考えているのでしょう。
2021年の投資先について
経済が悪化しているのに株や商品の価格が上昇する状況が続きますと、投資先を探すのが難しくなります。株価はコロナショック直後を除いて、この10年間ほぼ上昇し続けています。
各国、特にアメリカが大規模な金融緩和をしているのは、株価の下落を防ぐためにやっているのでしょうが、このままですと貨幣の価値が下落し、貨幣以外の資産を持っているお金持ちと、貨幣すら満足に持っていない貧しい人との格差は益々広がるでしょう。
金や銀もまだ高値で推移していますが、価格が下落したら幾らか購入する予定です。ただし金や銀は、インカムゲインを生み出さないので、あくまでも貨幣や株式、債券、不動産といった資産の1つとして、リスクヘッジの為に購入する予定です。
原油については、以前の記事にも書きましたように、暴落時に100万円ほど投資しています。コロナワクチンが出来始めた頃から原油価格は戻りつつあり、今では購入価格を10万円位上回っています。これも金や銀と同様で、リスクヘッジの為の投資ですので、これ以上の購入は考えていません。
以上の事から今は大きな取引が出来そうな投資先は無く、引き続き米国ETFを中心として、定期定額買い付けを継続していきそうです。
個別株はどうか?
運用先の選定が難しい状況でもあきらめずに、各企業の財務状況や業績を詳しく調べて、個別株に投資する方法もあります。
今安価に購入できるものとしては、航空会社や旅行会社の株でしょうが、これから先の社会変化を予想できない為、容易に購入する事は出来ません。
また最近話題になっている脱CO2社会に対して、逆張りで原油関連株(例えばエクソンモービルやBP)の株に目を向けるのも1つかもしれません。ただし、これも先の読めない今の状況では、博打に近い取引と思います。
鉄道や商社、食品会社と色々業種を考えてみましたが、コロナ禍での個別企業の業績予想は難しく、また安定的に収益を上げそうな企業の株価は既に高値ですので、購入できそうな個別株を見つけるのは困難でしょう。
2021年は、世界各国の金融緩和が継続され、経済も緩やかに回復するのであれば、引き続き様子見の年になると思います。もちろん、最近の記事に見られる「大暴落」があれば、積極的な買いの可能性もあると思います。