現在、日本の人口は2010年辺りをピークに減少し続けているそうです。昔は、「1億2,800万人」と言っていた人口も、2021年2月時点では1億2,300万人位まで減少しています。
約10年で500万人の人口減少なので、年間50万人ずつ人が減っているという事になります。全ては少子高齢化が原因なのですが、この最近でも出生率は上がらず、人口減少には歯止めがかからない様です。
フォークリフト技能講習での外国人受講者
以前、フォークリフト技能講習を受講した事を記事にしました。技能講習の受講生の中にベトナム人がおり、少し驚きました。外国人にとって日本語は難しく、日本で生活するだけでも大変なのに、資格まで取得するというのは、かなりハードルが高いと思います。
昔、外国人(欧米人)と数年間一緒に働いていましたが、彼らから「日本は先進国で犯罪も少なく、非常に良い国と思う。ただし、大きなハードルがある。それは日本語だ。多くの国はアルファベットやそれに近い言語なので、勉強すれば何とか理解が出来る。ただし日本語は他の言語と全く異なるので、理解が出来ず、日本で働くのは困難だ。」と言われました。
英語圏の人がスペイン語やフランス語、イタリア語などを学ぶのは日本語程難しくはなく、似たような単語もあるので、現地に住んで働くのは問題ないとの事でした。また南米はスペイン語やポルトガル語、アフリカはフランス語を話しますので、英語以外に第2外国語が話せるようになると、活動範囲は広くなります。
フォークリフトの技能講習で話を聞いたのですが、技能講習を行っている目的の1つとして、「日本の人口減少に伴い、単純労働者を確保する」という事がある様です。当然対象は、東南アジアを始めとする外国人労働者であり、彼らが日本に来て技能講習を受ける事を推奨している様です。
一方で、正直日本で取得した資格が海外でも使えるのか、と疑問に感じてしまいます。また後で聞いたのですが、外国人労働者が日本国内に留まれる期間(年数)は限られている為、一部の母国へ帰国したくない外国人労働者がある日突然いなくなり、どこかの会社に潜り込んで「不法滞在」している事例もあるようです。
外国人との仕事の奪い合い?
フォークリフト技能講習を今回受講しましたが、実際にフォークリフトを運転するのは、リタイア後になると思います。フォークリフト技能講習を受講した目的は、リタイア後に週に2~4日の仕事(アルバイト)をする時、働ける場所の可能性を広げる為でもあります。
「危険物取扱者」、「衛生管理者」、「ボイラー技士」、「簿記2級」など、リタイア後の再就職でも使えそうな資格は取得していますが、50歳、60歳を過ぎての再就職は、アルバイトでも難しいと思います。
もし将来日本政府が大きな政策転換を行い、移民の受け入れを積極的に進めるのであれば、単純労働の職場は、外国人労働者ばかりになるかもしれません。今は人口減少で単純労働者の人手が足りない状況が続くかもしれませんが、外国人が大量に入ってくれば、人余りになり、再就職も厳しくなるかもしれません。
企業の立場からすると、法整備が進んで外国人労働者を雇う基盤が出来れば、年を取った日本人より若い外国人労働者を雇った方が良いと思うでしょう。EUは移民により単純労働の仕事が奪われ、元々居た国民が失業する問題も起きています。このまま人口減少が続き、移民が本格的に進めば、日本も将来同じような状況に陥る可能性があります。
資格は取ったものの、リタイア後に確実に働けるかは、景気も含めたその時の社会情勢によるかもしれません…。