前回、「フォークリフト技能講習」の概要と初日の学科について紹介しました。今回は、2日目以降の実技について内容を紹介したいと思います。座学で勉強しても運転はできませんので、実技がフォークリフト技能講習の本番と言えます。
受講のメンバーと実技
今回、受講したBコース(自動車免許あり、フォークリフトの経験なし)のメンバーは、私を入れて5名でした。内訳は、男性が3名、女性が2名でした。フォークリフトは、どちらかいうとガテン系の資格なので、女性は少ないと考えていましたが、最近はそうでもないのかもしれませんね。
私以外の男性(2名)は、フォークリフトを扱った経験があるようで、最初の走行からかなり上手かったと思います。私を含めた3人(私+女性2名)は、全くの未経験者でしたので、慣れるまで少し時間がかかりました。
実際の実技ですが、以下の3つがポイントになります。メインは、「走行+荷役」ですが、安全に作業を行う上で必要になるのが、「車両の点検と構造」になります。
・車両の点検と構造
・走行
・荷役
車両の点検については、自動車と同じようにエンジンオイルやファンベルトを確認事もありますが、重機特有の作動油やフォーク部分の点検もあります。少しの機器の故障が大事故につながりますので、使用前に「しっかり確認する様に」と講師の方から言われました。
最初は簡単な前後だけの走行、その後左折や右折、後方左折や後方右折を行います。荷役については、最初は荷を積まずにフォークの上げ下げだけをするのですが、その後パレット、最終的に基準分銅みたいなコンクリート(重量1.15トン)を使った荷役を行いました。
本当にたった3日間だけで運転操作できるようになるのかな…と不安になっていましたが、最終的に全ての受講者は、無事実技を合格する事が出来ました。
実技は見学がメイン
受講者は、5名しかいませんが、それでも運転開始すると1人当たり10分はかかります。講師の講義もある為、1回乗車すると次に回ってくるまで1~1時間半位空きます。その間は、待機時間となるのですが、ただ待つのではなく、人の運転を見て、勉強する事になります。
特に上手い人の走行を見て、どのタイミングでハンドルを切っているのか、フォークの位置決めなど、学ぶことは多いと思います。実をいうと、私は受講者5名の中で最も下手だったので、他の4名の運転は大いに参考になりました。
実技の後半になると、テストで行われるカリキュラムを紹介されるため、内容を覚えて、他の方が運転する時に頭の中でシミュレーションして実技テストに備える事がメインになります。「テストは練習と同じと考えて走行してください。」と講師の方から言われましたが、実際のテストは緊張してしまい、8割も実力が出せなかったと思います。
練習では1度もポールに接触した事がなかったのですが、なぜかテストで後方をぶつけてしまい、「これは追試があるかも…。」と危惧しましたが、何とか合格する事が出来ました(他の方も、練習では全くミスが無かったのに、テストでは想定外のミスをしていました)。
「技能講習」のテストは、基本的に合格させる試験なので、相当の事が無い限り(例えば運転に全く向いておらず、運転自体が非常に危険と判断された場合等)、不合格にする事は無いようです。講師の方も、「軽い接触や操作間違いは減点にはなるが、100点が95点になるだけ。70点で合格なので、失敗してもくよくよせず、最後まで続ければ、合格しますよ。」と言われていました。
4日間と長丁場でしたが、とりあえず新たな資格を取得出来てホッとしています。ただ資格を取得しても運転するのはリタイア後と思いますので、ペーパードライバーになってしまいそうですが…。