今回新しい取り組みとして挑戦した簿記の勉強は、私にとってかなり頭を使う作業になったと思います。仕事で毎日頭を使っていますが、仕事は今まで続けてきた延長線上の内容であり、比較的頭に入り易い事ばかりです。
比較的難しい(会計のお仕事をされている人にとっては楽勝でしょうが)資格取得の勉強をしたのは、約5年ぶりだったと思います。簿記は私にとって全く新しい分野の知識であり、暗記よりきちんと理解しながら勉強を進めるのは、想像以上に大変でした。
年を取ってからの勉強は大変?
私の会社では、社員の自己啓発を進めるため、社外資格取得を推奨しています。中には法律上、必ず取得しなければならない資格もあり、場合によっては会社から補助金が出て、強制的に試験を受けてもらう時もあります。
社外資格による給与への反映(手当)はありませんが、合格した場合は受験にかかった費用は会社から補助されます。また一般職の方には、資格取得が昇給条件になっているものもあります。
社外資格取得が一般職の昇給要件になっている為、時には仕事はできるのに昇給できない人も出てきます。昇給させたい人向けに社内教育の機会を設けたりして、色々サポートしますが、最後は本人のやる気次第になります。
結果50歳以上の方でも未だに試験前に追い込まれて勉強する人がいます。50歳にもなると、大体資格を取得できずに定年を迎える人が多いです。資格取得による昇給のタイミングが40~50歳ですが、それ以外の多くの人は20歳台で資格を取得しています。
若い時は資格を取得しても昇給に反映されない為。そのまま勉強せずに中高年になって焦り、苦労する事になります。年を取ると記憶力が落ちるため、勉強しても頭に残らない…と言われます。
新しい分野の勉強をして感じた事
この度勉強して気づいたのは、前回勉強した5年前と比べてかなり脳が劣化したと感じた事でしょう。記憶力の低下はそれほど無いのですが、1日に勉強出来る時間が短くなりました。
昔は朝から夜遅くまで(12時間以上も)勉強しても頭の疲れは無かったのですが、今回は6時間(朝9時から夕方15~16時まで)も勉強すると集中力が低下し、へとへとになりました。
図書館や市が提供している勉強部屋を活用して週末勉強していましたが、受験生たちが朝から夜遅くまでずっと勉強する姿を見て、「自分も年を取ったな…」と思いました。
そもそも、45歳のおっさんが6時間も勉強する姿は、中々見られないでしょうが・・・。
確かにこの年で勉強しているのは、かなり少ないと思います。ただし勉強を続ける人が少ないからこそ、継続する事で勉強しない人と数年後には大きな差が開くと考えています。
今回勉強した中でも「なぜこの年にもなってこんなに勉強しているのだろうか…」と思う事もありましたが、人間年を取っても成長は必要だと考えて、何とかモチベーションを維持しています。
恐らく新しい事を学び続ける事で、脳は活性化しますし、子供に対しても勉強する姿を見せる事で、良い刺激になると思います。
試験の1ヵ月前は子供と遊ぶ時間を削って勉強していたので、家族には申し訳なかったのですが、小学校2年の子供から「勉強頑張ってね!」と言われると、がぜんやる気が起きました。
簿記3級の先には、2級や更に難関の1級もあり、この先数年間は簿記の勉強を続けるつもりです。1級取得の先はどうするか…とよりレベルの高い目標を夢見ていますが、1級を合格してからその夢を語ろうかと思います。