アーリーリタイアの理想的な形とは、働かなくても得られる収入(いわゆる不労所得)が生活費を超える状態を言うのかもしれません。もちろん仕事が好きな人や社会との繋がりを重要視する人を否定するつもりはないですし、それも1つの選択肢と思います。
私もアーリーリタイア目指し始めた時は、仕事を辞めて完全リタイアする事を考えていましたが、年を重ねるうちに負担を減らして働く「セミリタイア」でも良いかな…と思うようになりました。
気持ちの変化は、リタイア後にしたい事と生活をシミュレーションした結果であり、リタイア後に全く仕事をしなくなると、暇を持て余してしまうと思ったからです。
不労所得について
今回のコロナウィルスによる景気悪化で失業者が増加しており、想定外とはいえアーリーリタイアを考えなくてもある日突然仕事を失うリスクがあると感じます。
突然失業すると、給与収入が途絶えますので、生活するにはそれまで貯めた貯蓄を取り崩すか、別の収入源に頼る必要があります。リタイアした人のブログを見ると、景気悪化で自分の資産が減っていく状況では、心が穏やかではない様です。
金融資産を1億円持っていたとしても、全て現金(日本円)ならばインフレリスクがありますし、株式などリスク資産が多い場合は、突然の株価下落に襲われることもあります。
資産配分(ポートフォリオ)はバランスよく組むべきでしょうが、正解は無くもしかすると永遠のテーマなのかもしれません。ポートフォリオを自分なりにバランスよく組んだうえで、安定的に利子や配当金の様な不労所得が得られるのであれば、気持ちは楽になります。
「金持ち父さん、貧乏父さん」で有名なロバート・キヨサキさんも、資産の大小より資産から得られるキャッシュフローを重視する様に言っています。
私の金融資産は、1億円を超えていますが、現金比率が高くキャッシュフローは十分に得られていません。昨年から少しずつ株式や債券のETFを購入して、キャッシュフローを増やす試みをしています。
今年も残り1ヵ月ですが、先日2020年の不労所得見積額を算出しました。ようやく税引後で年間100万円の不労所得が得られそうです。年間100万円の収入ですと、税引前で120万円、月10万円の副収入になります。
今の給料に+10万円の収入がある事が分かったので、気持ちに少し余裕が出来ました。月10万円の副収入というと、ようやく「不労所得があります」と言えるレベルなのかもしれません(私の気分だけですが)。
裕福度について
これもロバート・キヨサキさんの本からの受け売りですが、リタイアする際の指標に「裕福度」というものが有る様です。これは、不労所得を生活費で割った数字であり、1.0を超えると働かなくても不労所得だけで今の生活を維持できるようになります。
裕福度 = 不労所得 ÷ 生活費
例えば不労所得が年間200万円、生活費が年間400万円とすると、裕福度は0.5になります。この状態で資産を減らさずにリタイアしたいのであれば、生活費を200万円に抑えるか、不労所得を400万円まで増やす必要があります。
もちろんこの状態で今より負担を減らしながら働いて、年間200万円の給料が得られる仕事が出来れば、生活を維持できると思います。
ちなみに我家の年間の生活コストは、約300万円位です。リタイア後の生活は、旅行や趣味を考えて、年間500万円の不労所得を目指しています。よって、今の生活コストならば裕福度は0.33、目標とする不労所得からすると0.2になります。
リタイア後に手取り400万円の年収が得られる仕事が見つかるとは思えませんので、せめて今から100~200万円の不労所得を増やせるように、ポートフォリオの組み換えを徐々に行うつもりです。
不労所得で年間300万円の収入があれば…残り100~200万円ですので、負担の低い仕事をするセミリタイアであれば、生活を維持できると思います。