今までこのブログで紹介したことは無かったのですが、10年近く前から睡眠障害があります。元々寝つきが悪かったのですが、管理職に昇格後に部署長になった直後から睡眠障害が悪化したと思います。
部署長になった事で、多くの部下を管理する必要が出てきます。性格的に管理業務は得意ではないので、何度も「向いていないな…」と思う事が多かったです。
また部署内では毎朝ミーティングがあり、「朝遅刻せずに会社に行かなくてはならない。」というプレッシャーがありました。ちなみに20年の会社人生で、遅刻したことは1度(この時は深夜3時まで仕事をしていた)しかありません。
毎朝のミーティングでは、昨日の部下の仕事の報告を聞いて、起きた問題や新たに発生した仕事に対して、判断や指示をしなければなりません。
このミーティングには、責任者である部署長が休むわけにいかず、年休も非常に取りづらかったです。今は年休取得が義務化され、最低年間5日は休むようになりましたが、この時は良くて年間3日、忙しい年は年休ゼロの時もありました。
睡眠障害について
本来ならば、部署長が不在でも仕事が回るような仕組みを作るのが理想的と思います。ただ私が担当していた部署は、法律上責任者が必ず現場の近くにいなくてはならず、休みを取って遠出する場合も臨時の代理を立て、更に何かあったら直ぐに戻れるようにしていました。
今は働き方改革で大分改善されたようですが、それでも容易に休めない様な雰囲気は有る様です。結果、部署長時代の8年間は旅行には殆ど行かず、遠出も実家の帰省やお墓参り位だったと思います。
当然妻は不満が溜まりますので、今でも「あの時は、全く旅行に行かなかった。」と嫌味を言われることがあります。
あと毎朝のミーティングですが、8時の始業と同時に行われます。もちろんミーティング前に、報告書を読んで前日の状況把握と指示事項を考えておく必要があります。よって、会社には毎日朝6時位に出社していました。
毎日朝早く起きなければならない(=早く寝なければならない)という気持ちが強くなり、無理やり寝るために毎晩お酒を飲んでいました。
また多くの部下と業務を抱えているので、毎晩お酒を飲みながら仕事の事で色々と思い悩む事により、寝つきがさらに悪くなり、お酒の量も徐々に増えていきました。
睡眠薬について
部署長になって4~5年経って、お酒飲み過ぎにより会社の健康診断で引っかかるようになりました。体は健康な方でしたが、血圧やコレステロール、脂質など幾つかの項目が悪化傾向にあり、「このままではマズいな…」と思って、産業医に睡眠障害について相談しました。
産業医とは、メンタルや持病を抱えている部下がいた為、今まで部下を交えた三者面談を何度も行ってきましたが、自分自身の事を相談したのは、この時が初めてでした。
睡眠障害を抱えている社員は多い様で、産業医からは近くの診療所(心療内科)を紹介されました。早速診療所に電話をして、問診を1~2時間ほど受けました。
心療内科の医師によると、寝酒は体に悪く、「寝る事が出来た」と思っていても、実際には十分な睡眠はとれていないそうです。
問診を受けた後、睡眠薬を処方されました。「寝る30分前に飲んで下さい」との事。もちろん、お酒は抜きですが。ただ「睡眠薬」聞くと、副作用があるのではないかと気になります。
処方された睡眠薬は比較的弱めの薬の様で、お酒よりは体への負担は少ないようです。もちろんお酒も睡眠薬も飲まずに自然に寝られることが一番ですが…。医師と相談して、平日に睡眠薬を飲み、週末は少しお酒の量を減らしながらも晩酌するようにしています。
結果、悪化していた健康診断の数値は翌年から改善する事が出来ました。寝酒を減らした効果も大きかったですが、この時から徒歩通勤を始めたのも改善効果の要因と思います。
その後、1年前に部署長から外れてストレスが低減したので、徐々に様子を見ながら睡眠薬を飲む頻度を減らしています。体への負担はお酒より少ないとは言え、強制的に眠らせるので、何らかの影響はあると思います。
睡眠薬を飲まなくなると寝つきは悪く、眠りが浅いように感じます。ただ朝の寝ざめが良く、睡眠のに対する満足感は睡眠薬を飲まない方が高いと思います。
睡眠薬を飲まないと、中々寝られない、夜中に起きてしまう、などありますが、我慢して自然に寝られるような生活に慣れていこうとしています。