アーリーリタイアする時に最も重要な事として「住む家をどうするか」があります。持ち家であれば、維持費や固定資産税などを除けばお金がかからない為、住む場所は確保しているので安心と思います。
賃貸の場合は、「家賃」という出費が続くのですが、リタイアを機に住む街を変えるのであれば、持ち家は持たないでしょう。
私の場合、リタイア後は今住んでいる街から引っ越しする事を考えており、家を購入する選択肢はありません。ただ仕事を辞めて無職になった場合、「会社員」という信用が無くなるので、家を借りにくくなるのではないか…と心配をしています。
「持ち家 vs 賃貸」の議論は良くされていますが、その人の考え方や家族構成など状況によって異なりますので、一概にどちらが得でどちらが損かは判断できないと思います。
地方の賃貸事情
今まで地元の賃貸情報誌は殆ど見た事が無かったのですが、妻が引っ越しの検討を始めたのか、無料の賃貸情報誌を入手してきました。
情報誌を見ると、私が住む街の賃貸物件は、以下の3種類ある事が分かりました。
①2-3階建ての低層階アパート
②10階建て位の中層階マンション
③一戸建て
都会であれば、これに「タワーマンション」があるのでしょうが、私が住む街にはタワーマンションは1つもありません。
①2-3階建ての低層階アパート
地方では土地が余っており、いわゆる相続税対策なのか、大手の不動産会社が建設した2,3階建ての低層階アパートが沢山あります。
一人暮らし用も沢山ありますが、2LDKや3LDKの様な家族向けのアパートもあります。②や③と比べると、比較的新しい物件が多いです。
ただ人口に対して物件が多すぎるのではないか?と思うことがあります。駅近くはアパートが多いのですが、駅どころかスーパーや病院など周辺に全くない辺鄙な場所に建っているアパートもあります。
②10階建て位の中層階マンション
①ほどは多くないのですが、中層階マンションもそれなりにあります。ただ地方では新築物件は、基本的に「住むために購入する人」が多く、新築物件の賃貸は殆ど見た事がありません。
良く賃貸に出されているのは、築20年以上の物件となります。新しいマンションが建設されると、そちらを購入して古いマンションを賃貸に出される例が多い様に感じます。
ちなみに私が住んでいるマンションも築25年過ぎており、マンション全体で1/3位が賃貸の住人になっています。
③一戸建て
都心では余り一戸建ての賃貸は無いのかもしれませんが、地方では結構賃貸に出されています。子供や孫が都会に住んでいる為、誰も住まない家が余っているのでしょう。
ただ地方の一戸建ては古い物件が多く、新しくても昭和50年代、古いものですと「築年数不明」という物件も多いです。
あと一戸建ては郊外がメインで、街の中心街には無いと思っていたのですが、賃貸情報誌をみると結構中心街にある物件も多い事が分かりました。
家賃の違いについて
家賃については、都会であれば『立地』の要素が大きいと思うのですが、私が住む街の賃貸物件を見ると、『築年数』が大きい様に感じました。
①の低層階アパートについていえば、比較的新しい物件は辺鄙な場所であっても家賃は高く、逆に古い物件は利便性の良い場所にあっても家賃が安くなっていました。
②の中層階マンションについては、供給量が①や③に比べて少ないせいか、余り値崩れしない様に感じます。
③の一戸建てですが、想像以上に安い事が分かりました。今住んでいるマンションの家賃が3LDKで7.5万円位(駐車場代込)ですが、一戸建てでは今より安く借りる事が出来そうです。
古い物件になると、2階建てで4LDKのもので家賃が4万円というものもあります。ただこれらの物件は、築40年以上のものが多く、生活する上で不便さ(例えばお風呂でシャワーが無い、お湯が出ないなど)はあると思います。
妻は今のマンションに引っ越ししてからは、マンションの利便性を気に入っており、古い一戸建てに引っ越す考えは無いみたいです。
私としては「家賃」という固定費を下げられるので、古い一戸建てに引っ越ししても問題ないのですが、家事の全般を任せている妻の意見が一番でしょうね。