普通のサラリーマンがアーリーリタイアを目指す為に資産を形成したいのであれば、倹約に努める必要があるでしょう。家計を抑える手段として、固定費削減があります。食費については健康に関わる事であり、高級食材を購入していないのであれば、削減するのは難しいかもしれません。
サラリーマン家庭の食費を下げる手段としては、「ふるさと納税」が最も有効と思います。お米を選べば継続的に食費にかかるコストを削減できますし、高級食材を選ぶことで食事も楽しくなります。
あと毎月の固定費として削減できそうなのは…①住居費(家賃)、②保険、③教育費、④通信費などでしょうか。どこに重点を置くか、家庭毎に異なりますので、一概に「住居費を削減しましょう」とは言えない所です。
住居費抑制ならば、郊外中古の一戸建てだが…
我家で抑える事が出来ている固定費としては、①住居費、②保険 があります。現在賃貸マンションに住んでいますが、都会と比較して家賃が低く、コストが抑えられています。住んでいるマンションは築25年であり、周辺で新築マンションが増えていますので、家賃は周辺と比較して低く設定されているのも利点です。
今のマンションに引っ越す時に事前調査した所、やはり新しいマンションは3~4万円/月ほど家賃が高くなっていました。今のマンションは少し設備が古いのですが、前に住んでいた社宅が築40年以上でしたので、古さは全く気になりませんでした。
一方で、田舎なので中古住宅を購入した方が安く住むケースもあります。新築ならば土地付き一戸建ては、3,000万円位からが相場のようですが、中古ならば数百万円で購入する事が出来ます。
少し郊外に行けば、600万円で60坪の土地つきの一戸建てが購入できます。流石に建物は古いのですが、住むには問題ないと思います。知人の中には中古の一戸建てを20台前半に購入し、40歳半ばでローンを完済、子供も独立している人がいます。
今まで子供の学費や住宅ローンにお金を使っていたため、現在の預貯金は少ないようですが、これから定年まで15年もありますので、老後資金を貯めるのに十分時間があります。
我家でも妻が住宅購入を希望したら、購入する事を考えていました(結婚した当時の資産でローンを組めば、新築一戸建ても購入できました)。ただ今住んでいるのは比較的田舎であり、将来の人口減少は間違いなく、住宅過剰で売却困難になる可能性があります。
比較的交通の便が良い街中であれば良いのでしょうが、郊外の中古一戸建ては恐らく売却できずに持ち続けなければならない可能性が出てきます。最終的には子供に「負の遺産」として残る為、現状では住宅購入は考えていません。
不動産はインフレのリスクヘッジ
日本は人口減少で家が余るのは間違いないのですが、最近、住宅購入について少し肯定的に考える様になりました。特に近年の全世界的な財政出動でお金の流通量が増加しており、相対的に貨幣の価値が低下しています。
長年デフレが続いていた日本に居ると中々気づかないのですが、インフレ(物価の上昇)は必ず起きていると思います。
事実、資材単価や職人の労務費が高騰しており、住宅建設にかかるコストが上がっていると聞きます。直接住宅の販売価格に反映させると、買い控えが起きる為、使用する資材のグレードを下げるなど、気づかない様な対策をしている様です。
可能性は低いですが、もしもハイパーインフレが起きて、紙幣が紙きれ同然になった場合、不動産を持っていると最悪住む場所には困りませんし、借金も一度に返す事が出来るので、不動産はインフレのリスクヘッジになると思います。
現在資産に占める現預金や債券の比率が高いので、インフレに弱いと思います。ハイパーインフレになったら、リタイアどころか一生働く事になるかもしれません・・・。