仕事をしていると、仕事自体だけでなく、人間関係の悩みなどでストレスがたまる事が多いと思います。ただ多少仕事がきつくても、職場の人間関係が良好であれば、ある程度頑張れるような気がします。
一方で毎日遅くまで残業をして、休日出勤もして休みが取れないのであれば、条件の良い会社に転職するのもありかと思います。最近では、転職が当たり前になっており、私の会社でも優秀な人材を引き留めるのに苦慮しています。
私自身、アーリーリタイアは有っても、転職は余り考えていません。ただ会社では、「転職した(する)」の話を聞く事は有っても、退職して働かない選択(アーリーリタイア)をする人は聞いた事は有りません。もちろん、65歳や60歳の定年を機に働かない選択をする人はいますが、定年前にその選択する人は居ません。
定年前に自主退職した人の中には働かない選択をした人もいるのでしょうが、人口が少ない地方の街で昼間から働かないで暇そうにしていると、注目される事になりますので、「働かない選択をした。」とは言わないのかもしれません…。
我々はずっと組織に属してきた
私の場合、アーリーリタイア後は、場合によっては働かない期間を設けようかと考えています。「働かない」というのは結構難しい様で、FIERした人体験談を見ると、2週間位で働かない事を諦める(働き始める)人が多いみたいです。
「金持ち父さん、貧乏父さん」の著者であるロバート・キヨサキ氏の著書では、『我々は、小学校、場合によっては幼稚園から学校では勉強し、社会に出てからは働き、ずっと何かの組織に属してきた。』という一文があります。
考えると物心ついた時から学校や会社の組織に縛られ続けて、自分の自由になる時間は無かったと思います。リタイア後は、何も縛られず、完全に自由になりますが、自由になった時に何をするのか事前に考えておかないと戸惑うのでしょう。
私も幼稚園から今の会社で働いている現在までずっと組織に属してきました。ただ大学受験の為に浪人した時だけ、組織から外れていたと言えます。
今から考えるとなぜそうしたのか分かりませんが、高校3年で全ての大学受験に失敗し、浪人する事が決まった時、友人達が予備校の申込をしていたのにも関わらず、自宅浪人を選択しました。
ただ単に「家にお金が無かった。」とも言えますが、多くの人が失敗する自宅浪人を選択したのは、何となくその時から「群れたくない。」という思いが有ったのかもしれません。
自宅浪人とは言っても家の自室に籠って勉強するのではなく、自分を追い込むために図書館の自習室に通っていました。図書館で他の勉強する人から刺激を受けながら毎日10時間勉強し、何とか志望校に合格する事が出来ました。
会社では、仕事で必要とされる国家資格を全て取得し、更に自分が興味のある勉強(簿記)を続けているのですが、勉強に対する考え方(生涯勉強)は、浪人時代に確立されたと思います。
「孤独」か「やりがい」か
浪人時代の事を今振返ってみると、「自分は意外に孤独に強い。」という事が分かります。自宅浪人の時は、家族以外、時には家族とも一言も言葉を交わす事が無い日もありましたが、寂しいという気はしなかったです。
アーリーリタイア後は、「孤独感」を感じて会社に戻るという事は無いと思います。ただ現在の仕事にはそれなりにやりがいは感じているので、アーリーリタイアしても「人や社会の役に立ちたい。」という思いから、仕事に拘らず何らかの事はやるかもしれません。
私の様にサラリーマンでコツコツ貯蓄と投資で「億り人」になれる人は、人に流されず、自分の考えで行動できる人と考えられ、比較的孤独に強い人が多いのかもしれません。
ただ真面目に長い時間かけて仕事をしてきたという人も多いと思いますので、それなりに仕事に対してやりがいを持っている人もいるでしょう。その場合、社会との繋がりというより、やりがいを求めて仕事に復帰するのでしょうね。