世界的な金融緩和と将来の景気回復の期待から、株式市場は上昇し続けています。特にアメリカの株式市場は最高値を更新し続けており、「バブル」と言われながらも中々下落しません。
現在私が投資しているのは、アメリカのETFを毎月一定額で定期買い付けしているだけです。いわゆるドルコスト平均法という手法ですが、やや退屈な取引といえます。
今の資産のうち、円預金が3割、円債券が3割となっており、株式市場の変動を比較的受けにくいポートフォリオになっています。しばらくはキャッシュのポジションを増やしつつ、株式市場で大きな暴落が有れば、アメリカのETFを中心に通常より大きく投資する事を考えています。
JR東海の株式を購入しました
日本株の購入は余り考えていなかったのですが、先日JR東海の株式を購入しました。購入金額は約300万円(15,721円×200株)と大きな取引ではありませんが、日本株の投資は10年近くぶりになります。
JRについては既にJR西日本の株式を15年以上前に購入しており、JR東海については以前から気になりつつも、購入するか迷っていました。
日本はこれから先人口が減少するので、日本の企業に投資する事は避けていました。一方でコロナの影響は有ったとしても、東京を中心等する都会への人口集中は変わらないと考えています。
東京については、暫く人口が増え続けるでしょう。コロナが治まれば観光客も戻ってくるでしょうし、鉄道の利用も増えるのではないでしょうか。
JRの中でも東京をカバーしているJR東日本の株式を購入する事も考えていましたが、東京以外のローカル線の維持コストなどを考えると、JR東海より将来性は低いのかなと考えています。
鉄道の将来はどうなるのか
鉄道事業としては、人を運ぶ旅客列車を想像する人が多いと思いますが、物を運ぶ物流事業もあります。物流の競合としては、トラックを中心とする運送会社でしょう。
鉄道による物流は、物を一度に多く運べるメリットがあります。一方でトラックは、鉄道が行けない場所をカバーできますので、どちらが有利かは判断しにくい所です。
環境について考えると、基本的に鉄道は電気で動くので、ガソリンを使う自動車よりCO2排出量が少なく、将来性が有る様に感じます。
今はまだ火力発電所が多く、電気を作る際のCO2の排出量は多いのでしょうが、将来自然エネルギー(風力、太陽光)の比率が増える事を考えると、電気を使う事業は生き残ると思います。
一方で自動車も将来電気駆動に変わり、また完全自動運転化になると、自動車も物流手段として生き残る事になります。特に鉄道網が整備されていない場所では、自動車が必要ですので、自動車が有利なような気がします。
コロナが契機にとなって、オフィスに出社する機会が減少すれば、旅客事業は縮小するのかもしれません。将来電車は「移動手段」というよりも、「移動を楽しむ空間」にシフトしていくのではないかと勝手に考えています。
JR東海が管轄している範囲は、東京から大阪間であり、途中には京都や奈良などの観光地が有り、また名古屋や横浜などの大きな街もあります。今でも出張や通勤で使用する方が多いと思いますが、外国人旅行者が戻ってくれば、収益が復活するのではないかと考えています。
私の投資スタイルは、長期保有が基本ですので、日々の価格は気にせず、数年かけて価格が戻れば良いと、気楽に考えています。