患者の数が中々収まらない状況からコロナによる世界経済への影響は、あと数年は続くと考えています。ただし業種や企業によって影響度は異なり、コロナで逆に業績を伸ばしている企業もあります。一方で飲食、観光業界のコロナ前への回復は、しばらく難しいでしょう。
以前、会社から紹介されて参加した世界経済予測セミナーによると、製造業は比較的回復が早かったのに対し、航空業界は、この先2~3年は厳しいと講師の方は言われていました。
コロナショック後に購入した株
以前から狙っていた訳ではありませんが、コロナ直後に価格が下落したJR東海の株を200株(約300百万円分)購入しています。購入してから数ヵ月経ちますが、オミクロン株の発生や海外の患者増加の影響もあり、株価は余り上昇していません。
元々短期での売買は考えていなかったので気にはしていないのですが、購入した経緯と将来の予測を振り返ってみました。
①コロナウィルスについて
・将来インフルエンザの様に弱毒化するか、飲み薬やワクチン等で解決できる。
・今はコロナで人の移動は減少しているが、何れ落ち着き、人の移動も増えるはず。
②電車に対する需要
・コロナが収まれば、旅行者も増加し、再びインバウンド需要は復活する。
・電車は、旅客だけでなく、物流面でもCO2排出で有利。
③JR東海に関して
・テレワーク化で東京の人口は減っているが、結局東京への一極集中は進む。
・物流、旅客で東海を含む西日本からの移動には、JR東海を必ず利用する。
以上の点から、JR東海については、将来の見通しは悪くないと考え、長期投資で所持する考えです。東京一極集中と予測すると、JR東日本でも良いのでしょうが、海外からの旅行客を考えると、日本国内の移動で必ず利用するであろう、JR東海が良いのではないかと思いました。
また名古屋を中心とする中京地区はそれなりに大きな経済圏ですし、三重には伊勢神宮、東海地方には富士山もあります。また観光客は東京だけでなく、京都や奈良など寺社仏閣が多い関西エリアにも行くと思いますので、その場合東海道新幹線の利用は必ず復活すると考えています。
脅威は電気自動車による自動運転か
では旅客/物流において、JR東海に全く競合が無いかというと、そのようには思えません。東京~大阪間の移動で最も競合となりそうなのは、『飛行機』でしょうか。ただし、飛行機の場合、空港までの移動や搭乗手続きの煩雑さを考えると、それほど脅威ではないと思います。
特に新幹線は、高速化が進んでおり、東京~新大阪間を1964年の東海道新幹線が開通した時は4時間かかっていたそうですが、今は2時間30分にまで短縮しています。ちなみにリニア新幹線の場合、1時間弱で東京~新大阪間を走るそうです。
一方で、私が将来電車の “脅威” となると考えているのは、電気自動車です。CO2排出規制もあり、自動車メーカーの中には、2030年には新車として販売する自動車を全て電気自動車化するというメーカーも出てきています。
更に電気自動車が自動運転化すれば、自分で運転せずに好きな場所へ「Door to Door」 で行く事が出来ますので、わざわざ電車に乗って、移動する必要は無くなります。また電気自動車、自動運転から更に自動車のシェア化が進めば、更に自動車による移動が増えるのではないか、と思います。
電車の場合、「電気」を使う事によるCO2削減や自分で運転せずに移動できるメリットはありますが、レールで敷かれた場所までの移動しかできませんので、ピンポイントで行きたい場所に行ける自動車の技術が進めば、電車を利用する人は減少していくのかもしれません。