以前の記事で少し紹介したことがありますが、今年初めから簿記の勉強を始めています。簿記を勉強したきっかけは、投資する会社の財務諸表を正確に分析する事、将来自分でビジネスする為には、経理の知識が必要と考えた事からです。
仕事でも使う可能性があり、簿記の勉強はした方が良いな…と頭で分かっていましたが、「簿記3級」のテキストと問題集を10年も前に購入していたのにも関わらず、そのまま放置していました。
今年初めに病気で病院に1週間ほど入院したことがきっかけで、病室でゆっくり自分の人生を見直す時間が出来ました。その時目標を立ててアーリーリタイアを目指すと共に、「簿記の勉強をしよう。」と考えました。
本当ならば今年6月に日商簿記3級の試験を受験する予定だったのが、コロナ禍の影響で中止になり、11月の試験まで勉強を継続しています。
「会社の財務諸表も分からずにどうやって投資してきたのか?」と思われるかもしれません。恥ずかしい事ですが、会社分析は、売上や利益、資産や負債を見ただけで判断し、財務諸表を理解したつもりになっていたと思います。
例えば有利子負債が多いか少ないか、売上や利益は伸びているのか、など見ていましたが、資産の内訳を見て詳しい解析をする事は無かったです。
簿記を勉強して良かった事
まだ勉強中ですが、簿記を勉強して良かった事を挙げたいと思います。
・投資する際、会社の資産や経営状態が理解できた。
・業種によって、バランスシートが異なる事が分かった。
・自分の勤めている会社の経営状態が分かった。
・今の業務に役に立った。
会社の財務諸表は、①損益計算書、②貸借対照表、③キャッシュフロー計算書の3つで成り立っているそうです。
「成り立っているそうです」と言ったのは、①と②はほぼ理解できているのですが、③については正確にまだ理解できていない為です。
入社時は、自分は技術者として専門分野の知識で十分やっていけると思っており、簿記の知識が必要とは考えてもいませんでした。また入社後も技術系の国家資格を取得する為、専門分野についてはそれなりに勉強を続けてきたつもりです。
簿記は、「経理部門が使うもの」と考え、必要ないと昔は考えていましたが、いざ実務で使うと、役に立つ知識と知り、もっと早くから勉強するべきだったと今では感じています。
会社の経営状態を調べてみました。
損益計算書と貸借対照表が読めるようになったので、自分の会社の決算報告書を見てみました。実を言うと、私が入社した当時の2000年頃は経営状態が最も悪く、倒産の噂がありました。
今は有利子負債を減らして、自己資本比率も高くなり、直ぐに倒産する事は無くなりました。ちなみに倒産の危機にあった2000年と昨年度の貸借対照表を比べてみました。
資産、負債、純資産の比率を分かりやすいように、簡単な数字に置き換えています。見て頂いたら分かりますように、2000年は負債比率が高く、倒産の危機にあった事が良く分かります。
その後、建物や土地などの固定資産を売却し、早期退職者を募り、給与やボーナスをカットして財務体質を改善しました。
丁度リーマンショック前の景気回復で、売上及び営業利益が大きくなり、有利子負債を圧縮できたのはタイミングが良かったと思います。
今は利益剰余金も多くあるので、容易に倒産する事は無いでしょう。ただ大昔のバブル期の様に放漫な経営をすると、利益剰余金も直ぐに無くなり、同じ事が起きる可能性はあると思います。
今の経営陣は慎重なので、バブル期の様な経営をするとは考えらませんが、コロナ禍の影響で利益剰余金が減少し、純資産が少なくなると危ういかもしれません。
同時自爆テロ、東日日本大震災、コロナウィルス、と過去を振り返ると「想定外のリスク」が結構起きているのが分かります。
私が勤めている会社も今は良いでしょうが、5年、10年先に残っているか分からないです。会社が潰れても、路頭に迷わない様に…準備はしていくつもりです。