先日誕生日を迎え、45歳になり、日本年金機構から年金定期便が届きました。ご存知とは思いますが、年金定期便にはこれまで納付した金額と加入実績に応じた年金額が記載されています。
毎年シール式のはがきが来るのですが、今年はA4の封筒でのお知らせです。やはり45歳というのは、特別な年齢なのでしょうか。
最低納付期間
年金には、「最低これだけの期間納付しないと、年金は支給されませんよ」という最低納付期間が決まっています。( "支払い免除制度" もあるようですが、今回は考えていません)
少し前までこの期間が300ヵ月(12ヵ月×25年)、つまり20歳から国民年金か厚生年金を支払い始めて、45歳でやっと年金支給の権利を得る事が出来ます。
納付を開始してから25年間はかなり長く、その間に失業して収入が途絶えて納付期間が足りない場合、年金は全く支給されません。
数年前にこの問題がクローズアップされ、20年以上納付したのにも関わらず、納付期間が足りないばかりに年休支給要件を満たさず、年金ゼロの方がいることを紹介されていました。
今は制度改正されて、最低納付期間も120ヵ月(12ヵ月×10年)に変わっています。福祉の行き届いた海外の国では、1ヵ月でも納付すればわずかでも年金が支給されるようですが、日本では難しいのかもしれません。
ただし、これら海外の国々は、消費税や所得税が非常に高い事がネックですが…。
年金給付額
従来とは違う年金定期便の封筒を開けてみました。資料が色々入っており、今まで納付した詳細情報がありました。
また納付した内容に不明な点があった場合、問い合わせできる様に返信用の封筒が入っていました。ちなみに概略情報は以下の通りです。端数は切り捨てています。
これまで納付した金額 : 1,075万円
加入実績に応じた年金額 : 111万円/年
この金額が多いか、少ないかイマイチピンときませんが、今まで納付した約1,100万円で1/10の110万円毎年もらえるのは大きいと感じました。単純に10年以上もらう(長生きする)と元が取れる事になります。
ただ日本はこの先少子高齢化が進むと思いますので、納付金額は上昇して、支給金額は低下する可能性が高く、年間111万円もらえるとは限らないと考えています。
アーリーリタイアと年金
アーリーリタイアを意識した時は、年金の最低納付期間はまだ300ヵ月でした。その当時は、資産はまだ増えていなかったので、リタイア後の生活では年金からの収入を当てにしていました。
よって、最低でも年金支給の権利が得られる45歳までは働こうと決めており、仕事が辛い時は、「45歳まであと〇年…」と考えていた事もありました。
しかし突然最低納付期間120ヵ月に緩和されたことによって、45歳でのアーリーリタイア目標が無くなってしまいました。
多くの会社が導入している「早期退職制度」は、通常45歳からが多いのですが、私の会社は50歳からですので、45歳という年齢に意味が無くなりました。
一方、今年になって明確なアーリーリタイア計画を立て、「年金はもらえないものとして、50歳以降にリタイアする」という事にしました。想定以上に資産が増え、資産から得られるキャッシュフローも徐々に増えています。
もちろん年金は、突然の病気や資産が大幅に減少した時に心強い収入減になると思いますので、引き続き納付していきます(サラリーマンは給料天引きで納付されますが)。
コロナウィルスの様に、社会変化は突然起こるものであり、人生も同様に何が起こるか分かりませんので、収入減はなるべく多く確保しておこうと考えています。