私には、今年で小学2年生になる男の子がいます。まだ親に懐いてくれるので、休みの日はなるべく時間を取って一緒に遊ぶようにしています。
最近になってようやく私も仕事に余裕ができ、平日週2日程度は、子供の起きている時間に帰宅できるようになりました。数年前まで平日はもちろんのこと、土日も出勤でしたので、子供も父親は家にいないものと思っていたようです。
また最近は子供と遊ぶとともに、なるべく対話をする時間を取ろうとしています。特に「お金」に関する子供への教育については、私の課題(目標)であり、試行錯誤しながら進めようとしています。
自分の経験
自分の子供の頃を振り返って、親からどのようなお金の教育を受けていたか、考えてみました。
「子供は親の背中を見て育つ」、と言うように父親はお金を使わない人でした。戦後生まれの父親は、子供の頃貧乏で苦労して育ったそうで、幼い妹を背中に背負いながら家の手伝いをしたり勉強したりして、遊ぶ暇は無かったようです。
そのような状況で育った為か、父親は非常に働く人であり、また貧乏の大変さを知っているが故に、お金を使わずに貯めこむ人でした。
投資は少ししていたようですが、バブルの時にマンションを高値で購入してしまい、かなり損をしていた状況を見ると、投資には向いていなかったのかな、と思います。
父親からはもらうおこずかいは、同級生と比較して非常に少なく、欲しい物は殆ど買えなかったと記憶しています。
父親は「働かない者のは食うべからず」という考えの持ち主で、必ず何らかの家の手伝いをさせられていました。
私の方は父親に似たのか、少ないおこずかいを殆ど使わず、貯金に回して通帳を眺めてニヤニヤする妙な子供だったと思います。
父親から受けたお金の教育は殆ど無かったのですが、1つだけ印象に残った事があります。それは、「金利」についてです。
小学生低学年で初めて親に連れられて郵便局に行き、郵便貯金を作りました。通帳に記載された金額に驚くと共に、「無料でお金を預かってくれる上に金利までもらえるシステム」に子供心に衝撃を受けました。
今では当たり前の事ですが、その当時にお金がお金を生む「金利」について知ることができ、その後のお金に対する考え方の基盤になったと思います。
子供へのお金の教育
貯蓄、投資をする上で自分が勉強する事はあっても、子供に対してどのような教育をすれば良いか、未だに良く分かっていません。
ネットや本で色々調べた所、「バビロンの教え」というのが良さげに感じました。その教えによると、収入の一部を取りおいて貯蓄し、残ったお金で生活するというシンプルな物です。
小学校低学年の子供に対して、金利や経済活動の仕組みを分かりやすく教えるには、私の力量は足りていません。とりあえず今年から子供におこずかいをあげて、半分は貯金箱に、半分で好きな物を買うように教えました。子供は、おこずかいをもらえた喜びだけで、余り良く分かっていない様ですが…。
あとせっかくの機会なので、貯金箱に貯まっていた数千円のお金を持って、子供と郵便局に行き、通帳を作る事にしました。
金利の細かい説明はしませんでしたが、「お金を引き出さないで貯めておくと、少しずつ増えていくよ。」と話すと嬉しそうにしていました。
今後はこの口座にお年玉やおこずかいを貯めていき、貯蓄してお金が貯まる喜びと金利についてもう少し詳しく教えていこうかと思います。あとどのような教育が必要か、まだまだ私も勉強が必要です。