私は今年で45歳になり、気が付いたら会社の中でも中堅以上の社員になってしまいました。自分の意識は、"若手社員" のままであまり変わっていない事もあり、周りの社員から上級職の様に扱われると正直まだ戸惑うことがあります。
入社5年目まで必死で働いた
私が入社した約20年前には、「ブラック企業」という言葉はそれほど一般に浸透していなかったと思います。入社時は正に就職氷河期であり、景気はどん底で会社も生き残るのに必死だったと思います。
今でも覚えているのが、その当時の上司から残業代について説明を受けた際、「あー(残業代を)つけられるのは10時間までだから」という言葉でした。
その当時は「なんてひどい会社なんだ!」という意識すらなく、「ああそうなんですね、分かりました。」位の感じでした。
実際に働いた時間は、7時~22時(1時間の休憩を挟んで毎日14時間労働!)で、土曜日出勤も普通にありました。もちろん10時間以上は休日出勤も含めて全てサービスです。
今同じことをすると直ぐにブラック企業に認定され、労基署からも指導を受けるでしょう。私の会社でもこの10年位で社員の意識変化や働き方改革でが変わり、現在では完全な「ホワイト企業」になっています。
後々楽になる
またその当時の上司からは、「入社3年目までの働き方でその人の働き方のスタイルが決まる。最初にさぼると、後々つらい業務に当たると耐えられなくなるよ。」と言われました。
確かに今考えると必死で働いていた入社5年目と管理職になった後の3年間が最も苦しい時期であり、それ以降は毎年楽になっています。
自分では意識しにくく、業務内容もレベルが上がっていると思うのですが、給与明細を見るたびに、「私はこの給与をもらうだけの価値を生み出しているのだろうか」という気になります。
最近の傾向
また私が体験したような仕事に追われるような機会に、若い人たちは得られないのをみると自分はある意味恵まれていたのかなという感じを受けます。
朝定時に来て、定時に帰るスタイルが悪いという訳ではなく、1人当たりの業務負荷が昔と比べて減っているので、意識しないと会社で業務を通じて得られるスキルアップの機会が少なくなっていると思います。
よって自分で意識して仕事に取組み、自己啓発に取り組まないとどんどん差がついてくるように見受けられます。
事実、私の会社の中でも30歳位になると、自ら動く人とそうでない人の差が大きく開いており、優秀な人の中にはさっさと転職するケースもあります(会社としては、残念な状況ですが…)。
私が若い時は、会社も人がおらず規制もそれほどきつくなかったので、どんどん仕事を与えていました。結果として、常に能力以上の仕事を与えてもらったおかげで成長できたと思います。