サラリーマンの収入源は、普通であれば、会社からの給料のみになります。ただサラリーマンの給与所得は、1990年代半ばから増えておらず、逆に減っている状況です。
収入を増やす方法として、「副業」があります。会社によっては、副業を禁止している所もあると思いますが、「どこまでが副業か?」という明確な区分けがされていないので、グレーゾーンで副業をしている人もいると思います。
私の知り合いにも、休日や夜間にアルバイトしている人がいますが、体力がある若い時しかできないと考えられます。またいくら若いとはいえ、睡眠や休息時間を削りすぎると本業が疎かになってしまします。給料が上がらない、副業するのもキツイ…と考えると、サラリーマンを辞めて独立を考える人もいるかもしれません。
会社に不満を持つ若手
サラリーマンは、成果主義が導入されたとはいえ、まだ年功序列が残っている企業が多いと思います。私の会社でも、ある程度の成果主義が導入されていますが、年功序列も残っています。
私自身、部下の人事考課を行った時、部署内のバランスを考えた結果、年功序列も配慮した人事評価をした事があります。全く力量が無い人は除外されますが、特に問題なく仕事が出来るのであれば、年上を上司にした方が禍根を残さない事があります。
一方でやる気のある若手の中には、年功序列の人事制度に不満を持つ人もいます。特に入社後10年近く経った30歳位の社員の中には、中高年の人が仕事が出来ないのに高い報酬をもらっている事に不満を感じて、転職してしまう人もいます。
入社後10年も過ぎると、自分で仕事を回せるようになりますし、丁度30歳位の時は、気力体力共に充実している時であり、40歳以上の頭の切れが悪くなった上司を無能に感じる事もあるようです。
その若手達も40歳近くになると自分の体力の衰えに気づき、今まで無能に感じていた上司の事を理解できるようになるのですが、中には「会社を変えないと現状を変えられない。」と考えて、30歳過ぎで会社を去ってしまう人もいます。
こういった所謂「やる気のある社員」の中には、退職後は完全成果主義の会社に転職したり、自ら独立する人もいます。ただ独立した社員の中には、上手くやっている人もいるようですが、元居た会社と何らかの繋がりを持って働いている事が多いです。
自営業は大変そう
自営業の場合、定年が無いので、一生現役といえます。事実、会社に来られる協力会社の社長の中には、70歳を過ぎてもバリバリ働いている人もいます。彼らは生活の為に働いているというより、自分の会社の為に働いているように見受けられます。
自営業で年金が余り当てにできないとなると、家族が暮らしていくために働き続ける必要があります。ずっと働き続けるのは大変ですが、働く事が老後のリスクヘッジになり、また健康面で考えても、何らかの仕事をしている人の方が頭の衰えは少なく、体が元気に動く人が多い様に感じます。
仕事が好きな人にとっては、自営業がうらやましいと感じるでしょうが、逆に自分が働かないと収入が途絶える、と考えると大変と思います。私の知人でも自営業の方がいますが、土曜日は普通に働いていますし、日曜日も仕事の依頼があれば、休みなく働いています。
彼らが土日関係なく働いている一方で、こちらは土日当たり前に休んでいる事に対して、引け目を感じる時があります。働かなくても一定の給料がもらえるサラリーマンに対し、自分が働かないと収入が途絶える自営業は、仕事が好きでないとできないな、と思います。
昔は「サラリーマンを辞めて独立する選択もありか。」と考えていましたが、今では自営業は、「相当な覚悟が無いとできないな」、と考え直しています。