資産を築く上で、目標とする金額があると思います。FPや投資家の方の記事を見ると、目標金額としては以下の意見が多かったと思います。
① 0円(家計を健全化し、借金を無くす)
② 100万円
③ 500万円
④ 1,000万円
貯蓄が出来ない家は、「給料天引きで強制的に貯蓄をし、余ったお金で生活する。」という手法が良く紹介されています。
家計を健全化した後は、まずは最初の100万円を貯める事が目標になるようです。世間一般では、この①と②の記事が多くあり、金額が大きいと少ないように感じます。
一方、「金融資産1億円」普通のサラリーマン家庭では中々到達できないものですが、1億円という金額に夢があるのか雑誌や本でも到達する為のノウハウがよく紹介されています。
金融資産1億円を達成した時の気持ち
金融資産一億円とは
純金融資産※1億円は、『億り人』と呼ばれ、投資をする人にとっては1つの目標と思います。純金融資産の金額によって、以下の様に区分けされています。
※保有する預貯金、株式、債券、投資信託など「金融資産」の合計額から、「負債」を差し引いた金額
純金融資産1億円以上は、全世帯のわずか2.4%しかいません。一方、40世帯に1世帯いると考えると、結構多いような気もします。
一般的な家庭を考えると、夫と妻が共働きか妻がパートで、子供が1~2人という感じと思います。大体家をローンで購入しているので、純金融資産3,000万円というのはかなりハードルが高く、現実的には無理と感じます。
よってこの区分では殆どの家庭が、「マス層」に属するでしょう。また純金融資産がゼロという所謂無貯蓄世帯も、「単身世帯:38.0%」、「二人以上世帯:23.6%」と言われており、純金融資産がプラスなだけでも健全な家計と言えるかもしれません。
私は学生時代は、結構貧乏であり、奨学金の借金は無かったですが、会社に入社した時は貯金ゼロでした。
今でも覚えていますが、新入社員だけで集まった懇親会の会費5,000円が払えず、親にお金を借りる位お金が無かったです。この時のお金は、初任給で何とか返すことが出来ましたが…。
会社に入社した当初は、1億円という数字は全く意識が無く、到底到達不可能な金額と考えていました。
1億円達成した時の気持ち
ちなみに金融資産1億円になったのは、2018年10月で購入した株式の値上がりと会社からの給与で達成しました。
会社に入社してから16.5年で達成したので、意外に早かったと思います。ちなみにそれから1億円を下回った事は、今の所ありません。ただこの先コロナショックで、どの様になるか分かりませんが…。
純金融資産が1億円を超えたときは、少し感慨深い物でした。今まで「資産"約"1億円」と考えていたのが、"約"の文字が消えて少しスッキリした気持ちになりました。
あと気持ちの変化として、以下のようなものがありました。
①気持ちが楽になった(何時でもアーリーリタイアをできる)
②お金を貯めるばかりではなく、使い方も考えるようになった。
③子供への相続を意識するようになった。
沢山貯めたお金は、お墓まで持っていけません。今までの貧乏性の考え方を変えるのは難しいですが、家族との良い思い出作りをする為に、今まで使っていなかった事にお金を使っていこうという気になりました。
1億円達成後の目標は
元々1億円という数字は、目標としていた金額ではありません。達成後にアーリーリタイアがより現実的なものになり、自分なりの目標を作る事にしました。
・リタイアする年齢
・リタイア時の金融資産
特にキャッシュフローを目標の重点に置くことにしました。また後日紹介していきますが、大体税引き後で500万円/年位のキャッシュフローを目指します。
500万円/年というのは、大体年収700万円位のサラリーマンを想定しており、月40万円を生活費として使うことが出来ます。
もちろん40万円全てを毎月使うのではなく、偶に旅行に行ったり子供の学費を払ったりすることにも使います。
金融資産を減らすことなく、40万円/月の収入で生活ができるのであれば、かなり余裕のあるリタイア計画と言えるのではないでしょうか。