サラリーマンはビジネスと異なり、経費が殆ど認められておらず、節税の手段がほぼないと思います。
よくあるのがローンを利用して自宅を購入した時に利用できる住宅ローン控除があります。ただ住宅ローン控除を受けるには、住宅ローンの返済期間(基本的に10年、一部5年間の緩和あり)等の条件があります。
他には生命保険や医療費控除がありますが、何れも持ち出しのお金に対して、控除される金額(利益)にメリットを感じることはできません。
もちろん、自宅を購入したい人や家族のために生命保険に入っている方は、利用した方が良い制度と思います。
私は過去の記事で記載している通り、現在借家住まいで、将来も自宅を購入する予定はありません。また保険もある一定の金融資産があれば必要ないと考えており、入社時に入った月2,000円程度の最低限の保険以外は入っていません。
ふるさと納税について
その中でも「ふるさと納税」だけは、サラリーマンならば必ず利用した方が良い制度と思います。ふるさと納税は、わずか2,000円の支払いで日本全国の特産品を入手できる制度です。
利用限度額ともいえる控除額は、年収によって決まっており、年収が上がることで控除できる金額も大きくなります。また家族構成によっても、控除できる金額は変わってきます。
参考に総務省から出ているふるさと納税の控除額と目安となる年収一覧を以下に紹介します。
上の表にあるように、年収500万円のサラリーマンであれば、約5万円の控除が可能です。この位の控除金額があると、1年間で購入するお米をふるさと納税で賄うことが出来ると思います。
「節税、納税」と聞くと手続きが面倒と感じる方が多いかもしれません。私は数年前からふるさと納税を利用していますが、手続きにかかる時間は合計で1時間位しかかかっていません。また納税する先(特産品)を選ぶ楽しさもあります。
また数年前から始まった「ふるさと納税ワントップ特例制度」を使えば、面倒な確定申告の必要が無く、手続きも非常に簡単です。
一方で、私の周りでは余りふるさと納税が浸透していないように感じます。親戚にも勧めていますが、興味はあっても利用者が少ないようです。私の周りだけかもしれませんが…。
恐らく一時的にでもふるさと納税で数万円の出費があるので、年末に還付があると聞いても、中々踏み出せないのかもしれません。
またふるさと納税時にクレジットカードで支払うとポイントをもらえるという二重のお得があります。
ふるさと納税は「所得税と住民税」が控除される制度で、節税が少ないサラリーマンにとって王道の税金対策といえると思います。リタイア後は、利用できなくなる制度であり、今のうちに各地の名産品を堪能しようかと考えています。