コロナウィルスの影響で、申し込みをしていた簿記試験が中止になりました。私の住んでいる街では、コロナウィルス患者は殆どいないのですが、中止になった他の市から大勢の受験者が来る恐れがあるとの事で、仕方がない措置です。
1.簿記試験を受けることになったきっかけ
就職した会社では、エンジニアとして働き始めてました。エンジニアとしては、設計などの知識が必要で、会計の知識は余り必要とされていませんでした。
しかし最近立場が少しずつ変わり、管理者として事業損益を評価する仕事もするようになりました。その中で、周りの同僚比べて会計に関する知識が乏しく、焦りを感じるようになりました。
あと最近将来自分で何か事業をしたい思いが強くなっており、そのような状況の中で会計の知識も必要だな…と感じるようになりました。
『会計=簿記試験』というと、安直な考えと思いますが、どうせ勉強するのであれば何か目標があった方が良いと考え、まずは『日商簿記3級』を合格するべく勉強を始めています。
勉強を開始したのは今年の3月下旬からで、6月中旬の試験に向けて計画的に毎日1時間ほど勉強しています。
しかしコロナウィルスによる試験中止になってしまった為、モチベーションを維持しながら勉強していたので、非常に残念に感じています。
2.簿記を勉強して気づいたこと
試験が中止になったことは残念ですが、勉強を通して得られるものがありました。特に今まで何となくしか把握していなかった会社の財務諸表(損益計算書、貸借対照表)を理解する事が出来ました。
またサラリーマンとしての給与所得に対し、ビジネスで得られる事業所得が有利であることが分かりました。もちろん事業としてキチンと利益を出すことが前提ですが…。
①税金
サラリーマンが貰う給料(勤労所得)は、受け取る前に税金が沢山引かれています。給料の多さにもよりますが、会社が払っている分も含めると、約50%の税金が引かれています。事業所得は、売上から経費など色々控除する事ができ、最終的に得られた利益にしか税金はかかりません。
②経費
サラリーマンがもらう給料には、殆ど経費は認められていません。一方事業には、仕事に使う費用について、経費が認められています。例えば、車や家賃、パソコンも一部でも仕事で使うのであれば、経費として認められています。
サラリーマンがもらう給料を売り上げとして考えると、掛けられる税金の対象は、以下のようになります。
勤労所得にかかる税金: 売上(給料総支給) × 税率
事業所得にかかる税金: 売上 - 経費 × 税率
事業所得は売上から経費を引くことができるので、税金を法律の範囲内ですが、コントロール可能です。これがサラリーマンの場合、貰った給料(売上)に対してそのまま税金がかかります。
会社では経費や売上には気にすることが多く、コストダウン(経費削減)や販売増の業務はありますが、税金に対して余り言葉にする人はいないと思います。
サラリーマンは、「国から取られっぱなしだな…」と感じる様になりました。